NEWS、25周年へ続く“まだ終わらない物語” 『KMK』で歩み始めた新三部作、第一章に宿る3人の想い

NEWS、25周年へ続く“まだ終わらない物語”

NEWSらしい遊び心と音楽で描く25周年への道

 アルバム曲の見せ方は、今回も斬新だった。幕間映像のストーリーから曲名へ繋げ、キラキラの衣装に身を包んで披露された「TokinoHazama」は、ダンサー2名がコンテンポラリーダンスで歌詞の世界を表現。シティポップの持つレトロな空気感を見事に再現していた。

 『桃太郎』を新解釈した「オニサンコチラ」は、小山が語り部、増田が桃太郎、加藤が鬼とそれぞれ役柄に合わせた衣装での披露となった。彼らの演技力が音楽の中で発揮され、繰り返される〈(悪いのだあれ)〉のフレーズで正義を問いながら物語を展開する。さらに、同じく和テイストな「うらめしや」へ繋ぎ、ダンサーとジュニアによる大迫力の群舞、熱さと激しさを増すボーカルと、ダイナミックなパフォーマンスで会場を圧倒した。

『NEWS LIVE TOUR 2026 /// KMK』横浜アリーナ公演

 ヒット曲メドレーでは、会場を盛り上げながら、これまでの彼らの歴史を感じさせる充実のステージで魅了する。「weeeek」「希望 ~Yell~」といった誰もが知る楽曲群が続く中、3人はトロッコやリフターでファンのそばへ行って笑顔を交わしあった。メドレーの最後は『KMK』収録曲で、miwaによる提供楽曲「サマーサイダー」。客席のファンと一緒にツアータオルを振り回し、熱気と幸福感にあふれたメドレーを締めくくった。

 最後にメンバーから、和気藹々とした雰囲気で挨拶が贈られた。小山は「(新三部作の)二部、三部も来るよね? 25周年を一緒に迎えよう!」とファンに呼びかけ、長くなった芸歴に触れ「(長くやっていると)どうやったらみんなが幸せになれるかわかってるつもりです。幸せになってください、というか幸せにします!」と力強く宣言し、歓声に包まれる。

 バンドによるBGM演奏に合わせて歌いながら場を盛り上げた増田は、客席からの登場やセンターステージについて「『STORY』のコンサートではコロナ禍で声が出せなかったから、少し叶っていなかったことを叶えられた」と今回改めて実現できた演出に喜びを口にした。「僕はまたここに帰ってきたいし、みんなに帰ってきてほしい。また大きいところに連れて行きたい。いうか、みんなが連れて行ってくれ!」と笑いを誘いつつ大型公演への意欲を見せ、「また同じ景色をみんなで見ましょう!」とファンに語りかけた。

 加藤は『KMK』にちなんだあいうえお作文を次々に繰り出し、小山・増田からのツッコミを受けるなどの笑いを交えながらも、「三部作でございます。来年、再来年まで駆け抜けて25周年、四半世紀目指して頑張りたいと思っています。取った手を離さず、あなたたちを守り続けたい。頑張るためには応援してほしい!」と熱い思いを語った。

 「みんなの声を聴かせて! 俺たちの名前は?」の呼びかけに、ファンもこの日一番の声量で「NEWS!」と応え、ラストナンバー「エール」へ。過去の自分から今の自分に語りかけるというイメージで作られた同曲だが、ライブという場を共有するすべての人が互いにエールを送り、励まし合うような大合唱は圧巻だ。ファンの歌声に耳を傾ける3人の表情は、どこか誇らしげだ。モニターには歌詞の〈まだ終わらない物語〉というフレーズが大きく映し出され、まだまだ続くNEWSの未来が示されていた。

 ライブを通してアルバム作品への理解度がもう一段深まる体験は、NEWSのライブの強みだと思う。何よりも今回は、ファンとの距離感を一層近くに感じさせながら、NEWSらしい“音楽による一体感”をさらに高めていたように見えた。

 いつもこちらの期待を軽々と超えていってしまうNEWSの音楽。この充実度が第一章なら、この先に続く第二章、第三章はどんな驚きと感動を与えてくれるのだろう。NEWSと彼らのチーム、そしてファンが25周年に至る道程を、これからも追っていきたいと思った。

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