GANG PARADE THE LAST ROAD Vol.9:キャン・GP・マイカ「終われる未来を作れるなら」 作り上げた形、背負う2文字の覚悟
「新メンバー、私ひとりじゃ爆発力なかったか」って
――オーディションは、どんな思い出があります?
マイカ:渡辺(淳之介)さんの面接が怖くて。「おまえ、性格悪いでしょ?」みたいなことを言われた(笑)。どこかから私に関する情報を仕入れていたみたいなんですけど、あとになってそれが違っていたとわかったみたいで。面接では質問をいっぱいされましたね。あと、ダンスと歌の審査もありました。当時の事務所がめちゃくちゃ狭かったので、畳1枚ないくらいのスペースでダンスをした記憶があります。
――何人くらい受けたんですかね?
マイカ:わからないです。オーディションで、ほかの誰とも会わなかったんですよね。最終的にふたりに絞られて、サキちゃん(カミヤサキ)がゴリ押ししてくださったみたいで、直々に連絡をしてくれました。
――決め手は何だったと聞いています?
マイカ:何だったんですかね。でも、当時はメンバーがやめることが続いていたので、明るい雰囲気がほしいというのはあったみたいです。だから、私のメンバーカラーはオレンジなんですよ。寒色にする案もあったらしいんですけど、渡辺さんが「暖色がいいんじゃない?」って。
――今までにいなかったタイプのメンバーが加入したという印象だった記憶があります。
マイカ:「WACKっぽくないメンバーだな」みたいなことを言われていて、それはいいことなのか、悪いことなのかわからなかったです(笑)。
――(笑)。加入したばかりの頃、先輩たちはどんな感じでした?
マイカ:毎日緊張していました。最初がレコーディングだったのかな。プライベートな話や私語はほぼゼロみたいなテンションで。でも、受け入れ態勢はばっちりで、いろいろ教えてくれました。
――当時、GANG PARADEの新メンバーとしてどうありたいと思っていました?
マイカ:「救世主」とファンのみんなに言ってもらえていたんです。メンバーの脱退が続いていた時期だったので、「救世主になれるように頑張ります」と言っていましたね。
――のちに「GP」がつきますが、「キャン・マイカ」という名前は、どう思いました?
マイカ:WACKネームは、嬉しかったです。
――「キャン」は、どこからきたんですか?
マイカ:「マイキャン」とずっと呼ばれてたんです。それもあって「キャン・マイカ」になったんだと思います。当時、「イエス・ウィーキャン担当のキャン・マイカです」と言っていました。
――初ステージは、2016年の『Barely Last TOUR』の初日。10月2日の名古屋・新栄DAYTRIVEでしたね。
マイカ:1カ月ないくらいの期間で全曲を覚えました。大変でしたけど、ユアミキ(ユメノユアとヤママチミキ)が「全部自分で覚えてくれてすごかった」みたいなことを言ってくれました。
――ダンスは小さい頃からやっていたなかで、歌はどうだったんですか?
マイカ:得意ではないですけど、ずっと好きでした。カラオケも好きで、ひとりカラオケも趣味だったので。ギャンパレの前にアイドルを3、4年やっていたので、歌に対する苦手意識はなかったです。
――ギャンパレメンバーとしての初ライブの思い出は?
マイカ:名古屋に行った時のことをよく覚えています。まだお披露目前だったので、バレないように(ほかのメンバーとは)別行動で、名古屋に着いてからもひとりで時間をつぶしていました。初めて会ったスタッフさんと一緒にあんかけパスタを食べて、ずっとヒソヒソとしていました。会場入りして、1曲目の「Plastic 2 Mercy」の〈まだ足りない〉で入場したんですけど、遊び人(ファンの呼称)がウェルカムモードで嬉しかったです。ギャンパレのライブは、遊び人の熱量も高かったですね。
――マイカさんが加入した直後に、元SiSの3人も加入することになったわけですが。
マイカ:発表は私のお披露目のあと(10月6日)だったんですけど、正式に決まったのは私のお披露目の前でした。なので「新メンバー、私ひとりじゃ爆発力なかったか」と思って、ちょっと落ち込んだというか。新メンバーブーストが全然続かずに終わった、みたいな。新メンバーだったのは4日だけ(笑)。
“アイドルダンス”振り付け初挑戦「楽しくなってきたのは、ここ1、2年です」
――元SiSの3人と初めて会った時は、どんな感じでした?
マイカ:BiSオーディションを配信で観ていたので、感覚的にはその3人のほうが私よりも先に表に出ていたんです。だから変な感じでしたね。先輩というか。でも、私はサキちゃん、ユア、ミキに対してずっと緊張している状態だったので、ほぼ同期ができたのは心強かったです。
――加入した頃に向き合っていた課題はありました?
マイカ:「目の前のことをやる」ってことですかね。渡辺さんにずっと「地下アイドル感が抜けない」と言われていたので、それはずっと課題でした。人間味があんまりないというか。そういえば、加入してすぐくらいにパンストを被る担当になったんですよ。
――たしか「WE ARE the IDOL」で被っていましたよね。
マイカ:はい。コントをしてから被るんです。毎回コンビニでパンストを買っていました。
――パンストの秘訣は?
マイカ:厚手すぎると、顔が見えないんです。あと、緩すぎても顔が変わらないんですよね。だから、丁度いいのをちゃんと選んで買うのは大事でした。被せてくれるメンバーも上手になっていましたね。
――そのノウハウが、伝統として後輩に継承されていったわけですね。
マイカ:はい。被り方を教えました。最後、ナル(ナルハワールド)が継承して、パンスト三姉妹(マイカ、月ノウサギ、ナルハワールド)のTシャツがグッズとして出ました。
――マイカさんは加入してすぐに「don’t forget me not」の振り付けを担当しましたが、あれはどういう経緯だったんですか?
マイカ:当時はサキちゃんが振り付けを全部担当していたんですけど、私が小さい頃からダンスをやっているのを知っていて、「振り付け、やってみる?」と言ってくれたんです。
――振り付けをやりたいという気持ちは、もともとあったんですか?
マイカ:「やりたい」と考えたことはなかったです。でも、「できることは増えたほうがいいのかもしれない」という思いもあって、やってみました。「ダンスができる」というのをキャラとして前に出したほうがいいとサキちゃんも考えてくれていたので、挑戦させてもらいました。
――小さい頃から習っていたダンスと、アイドルのダンスはスタイルが異なりますよね。
マイカ:はい。習っていたヒップホップの振り付けはやったことがあったんですけど、アイドルダンスの振り付けはやったことがなくて。だから、難しかったですね。特にWACKはお客さんと一緒に踊れる振り付けが多いですし、好きだったハロプロや48グループともまったく違ったので。
――「don’t forget me not」の振り付けを考えるのは、時間がかかりました?
マイカ:苦戦しました。ちょっと考えてサキちゃんに相談したり、ライブでやってみて「なんか違う」って思ったところをマイナーチェンジしたり。
――マイカさんの振り付けの出発点ですね。
マイカ:そうですね。サキちゃんがいた時代は、アルバムの1、2曲くらいやらせてもらって。歌詞に沿って振り付けするというよりも、音に合わせたダンス寄りにする曲の振り付けをやらせてもらっていました。
――振り付けは、楽しくなっていきました?
マイカ:毎回悩んでいました。楽しくなってきたのは、ここ1、2年です。