山下達郎、大貫妙子、浜田省吾、さだまさし、高中正義……1976年ソロデビュー組、50年後も広がり続ける音楽

ライブとともに歩み続ける浜田省吾・さだまさし

 ほかにも、浜田省吾もAIDOでの活動を経て1976年にアルバム『生まれたところを遠く離れて』とシングル『路地裏の少年』でソロデビューしてから、今年で50年を迎えた。1992年に放送されて社会現象を巻き起こしたTVドラマ『愛という名のもとに』(フジテレビ系)の主題歌「悲しみは雪のように」がロングヒットを記録し、当時はカラオケの定番曲としても人気を博した。同曲はもともと1981年のアルバム『愛の世代の前に』の収録曲。1982年にシングルカットされたのち、ドラマ主題歌起用にあわせて大幅なアレンジが施され、1992年にはシングルバージョンとして再びリリース。同作は初の「オリコン週間シングルランキング」1位、170万枚のセールスを記録した(オリコン調べ/※4)。

悲しみは雪のように (ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend")

 浜田はテレビなどにもほとんど出ず、チャート番組で通常はアーティストのPV(MV)など“動く映像”が流れる中、浜田の場合はジャケット写真が映されていた。当時の若者にとっては、そうしたミステリアスな存在感も魅力のひとつとなったのだろう。

 浜田の活動スタンスはそれ以降もほとんど変わらない。それでも、2027年1月には浜田のコンサート映画『ON THE ROAD 1988』の全国公開が決定。同作は、1988年から1989年にかけて開催されたツアー『SHOGO HAMADA ON THE ROAD 1988 FATHER'S SON』の模様を収めた作品だ。浜田の真骨頂である熱いライブパフォーマンスを、大スクリーンと高音質で体感できるとあり、期待が高まる。

浜田省吾「ON THE ROAD 1988」30秒予告編|2027年1月8日(金)より全国映画館にてロードショー

 さだまさしは1976年にバンド・グレープを解散し、同年にアルバム『帰去来』とシングル『線香花火』でソロ活動を開始。「雨やどり」(1977年)などヒット作を次々と放ち、「関白宣言」(1979年)も約160万枚のシングルセールスを記録。さらにドラマ『北の国から』シリーズ(フジテレビ系)の主題歌「北の国から〜遥かなる大地より〜」(1982年)も手がけるなどし、日本の風景や人々の心情を歌にして、長く支持され続けている。一方、小説家としても評価が高く、2001年『精霊流し』、2002年『解夏』、2004年『眉山』(すべて幻冬舎)など、映画やドラマの原作小説も多数発表している。

さだまさし「雨やどり(TAKING SHELTER FROM THE RAIN )」LYRIC VIDEO

 そんなさだは、2021年に『ほぼソロコンサート4500回ぐらい記念公演』を開催し、同年10月11日に実際に通算4500公演へ到達。その数字は今もなお積み上げられており、2026年も5月から12月にかけて『さだまさしコンサートツアー2026 神さまの言うとおり』を開催。ソロデビュー50周年という節目を迎えてもなお、全国各地のステージに立ち続けている。

さだまさし 5/13 New Album『神さまの言うとおり』Live Digest

 海外で楽曲が再評価されたり、記録的な数の公演を重ねたり、ソロデビューから50年を迎えたアーティストたちにはそれぞれの“現在地”がある。そこに至るまで、ただ長く続けてきただけではない。時代が移り変わる中でも評価される作品を生み出し、それぞれのやり方で音楽と向き合い続けてきたのだ。その50年の蓄積があるからこそ、今なお新たな境地へと進むことができるのだろう。

※1:https://www.sonymusic.co.jp/artist/taekoonuki/profile/
※2:https://www.jasrac.or.jp/sakka/vol_20/inner1.html
※3:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d0ecaad39cc51530aae7a4decb3c0b3a6a5d9fbd
※4:https://www.oricon.co.jp/news/4734/full/

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