神山智洋(WEST.)、初ソロツアーで告げた「芸能界にいる僕の使命」 出会いと歩みを束ねた“INPUT⇄OUTPUT”

積み重ねた経験を放つ“OUTPUT”のステージ
ここで、サポートのバンドメンバーのサウンドが一気に熱く昂り、自作曲「マトリョーシカ feat. 小笹大輔」へ。マトリョーシカの芯、つまり、神山自身の芯をありのまま曝け出すような圧巻のライブパフォーマンスが展開されていく。その熱量を引き継ぐ形で披露されたのは、神山が10歳で入所して以降、20年以上にわたって慕い、背中を追いかけ続けている先輩・安田章大(SUPER EIGHT)からの提供曲「metamorphosis feat. 安田章大」だった。同曲では、スクリーンに映る安田との擬似的な共演が実現。神山の名前の由来を紐解くポエトリーリーディングを通して次第に会場全体の熱量が高まっていき、ラストの転調を経て、さらに際限なく昂る。
サポートメンバー紹介のタイミングで一度退場した神山が、エレキギターを手にして再びステージイン。彼の人生における大きなターニングポイントとなった上京について歌った自作曲「Tokyo」へ。間奏では、自らがソロパートを担い、ギターを掻き鳴らしながら言葉にならない想いを余すことなく轟かせてみせる。次に、神山がロックを好きになるきっかけとなったバンド・KNOCK OUT MONKEYとの共作曲「It's never too late」を披露。豪快、かつ、パンキッシュに、一気にラストスパートを駆け抜けてみせる。
あっという間に、残すところ1曲。神山は、ライブがもうすぐ終わってしまうことを惜しみつつ、「これからもたくさん思い出をつくっていきましょう」「出会ってくれてありがとう。もっと言えば、生まれてきてくれてありがとう」と胸の内の想いを丁寧に伝えた。そして、本編のラストに披露されたのは、2021年にリリースされた自作のソロ曲「KNOCK OUT」(編曲:KNOCK OUT MONKEY)。彼の生き様が滲む渾身のメッセージソングをパワフルに響かせ、本編を締め括った。

観客による「G.O.D.」コールによって実現したアンコールでは、2022年にリリースされた自作のWEST.の曲「Contrails」を披露。晴れやかなフィーリングが満ちる中、この日のライブは終幕となった。その後、いつまでも鳴り止むことのない観客のコールに応える形で再び登場した神山は、「一生の宝物です。この宝物を皆さんが僕にくれました。本当にありがとうございました!」と告げ、観客との別れを最後まで惜しみながらステージを去っていった。
総じて、神山が誇る表現者としての多角的なポテンシャルを存分に堪能できるライブだった。ソロとしての経験が、この先の神山自身の表現にどのように繋がっていくのか。今後のソロプロジェクトの発展がさらに楽しみになるようなステージだった。真摯に、誠実に、自身の音楽表現の飽くなき発展に挑み続ける神山は、これから先の芸能人生を通して、どのような“INPUT⇄OUTPUT”を重ねていくのか。これからも追いかけ続けていきたい。


























