SHOW-WA、昭和歌謡を“今”歌う意味 1stアルバム『タイムマシンはいらない』と武道館公演、その先に描く夢

SHOW-WA、昭和歌謡を“今”歌う意味

昭和歌謡を今歌う意味、網羅されたこれまでの歩み

ーーそんなツアーを経て、9月30日に1stアルバム『タイムマシンはいらない』をリリースされます。まず、タイトルにはどんな思いが込められているのでしょうか。

寺田:このタイトルは、秋元先生がつけてくださいました。僕らは意味や理由を特に聞いていないので、メンバーそれぞれの解釈、ファンの皆さんの解釈で全然いいと思っていて。

ーー皆さんはどう解釈されたのですか?

塩田:逆に、僕らが答える前にどう解釈したか聞いてみたい!

ーーそうですね……令和の今、皆さんが昭和歌謡を歌うことで「昭和の世界に行くための“タイムマシンはいらない”」という意味かと考えていました。

一同:正解です(笑)!

寺田:過去でも未来でもなく、今を楽しんでいただきたいという思いを僕らは込めました。

山本:今、昭和歌謡を歌っている意味というのも、そこに繋がっているのかなと思っています。

青山:でも、答えは人それぞれでいいんです。

山本:想像すらしていなかったタイトルでした。

寺田:もう少し昭和歌謡っぽい、男っぽい感じのタイトルになるのかなと思っていたのですが、若干未来感もあるワードが並んでいて。意外性があるのにちゃんと意味が込められていて、さすがだなと思いました。

SHOW-WA(撮影=篠田理恵)

ーー同作には新曲・既存曲含めて13曲が収録されていますが、皆さんにとってはどういう作品になっているのか、SHOW-WAというグループがどう表現されている作品なのかを教えてください。

塩田:僕は曲順がすごくいいなと思っていて。まず、僕らのデビュー曲「君の王子様」から始まって、最後は新曲「僕の瞳を信じて」で終わっています。もしかすると、デビュー当時から応援してくださっている方の中には、今の僕たちを見て「遠くに行っちゃった」と思う方もいると思うんです。でも、このアルバムは、「僕たちを信じてついてきて」という内容の楽曲で終わっています。そこからまたループしてデビュー曲から聴き返すと、また違った感覚を味わえそうだなって。

山本:それと、SHOW-WAが今までリリースした曲がすべて収録されていて、結成から現在までが網羅されていますよね。そういう意味でも「タイムマシンはいらない」なのかな、と。

青山:(収録曲の資料を見ながら)よくここまで曲が増えたなぁと、ビックリしますよね。しかもカバー曲を含め収録しきれていない曲もまだまだありますし、オリジナル曲もほぼほぼ秋元先生が作ってくださっていて。ありがたいですよね。

SHOW-WA 青山隼(撮影=篠田理恵)

ーー曲が増えていくにつれて、レコーディングでの変化などがあったりも?

山本:単純にレコーディングに慣れましたね(笑)。最初はめちゃくちゃ緊張していました。ブースに入っていろんな指示をいただくのですが、「言われたとおりにできなかったらどうしよう」って焦りながらやっていた頃よりは、今のほうがまだリラックスできているのかなと思います。

塩田:それと、僕は変化というか、新曲について感じることがあって。「君の王子様」から始まって、「外せないピンキーリング」はキーが高くて、「東京ジャンクション」はリズムが難しい上にダンスもある、と曲がどんどん難しくなっていったんですよね。ただ、今回のアルバムの表題曲「チャンスキス」で、またガッツリ昭和歌謡に戻ったという。進化しすぎず昭和歌謡に落とし込めているのは僕たちらしさなのかもしれません。

SHOW-WA / 君の王子様 -Music Video-

ーー新曲3曲を拝聴したのですが、「君の王子様」を聴いた時よりも耳馴染みがある感覚があって。それは皆さんが活動を通して、昭和歌謡を広めた結果なんだなと感じました。

井筒:あぁ、なるほど。皆さんにそう思っていただけていたなら、嬉しいです。

山本:昭和歌謡界が盛り上がっていけばいいよね。

塩田:ポップスっぽい曲もありますし、昭和歌謡を聴いていない方々にもアプローチできたのかなと思います。

SHOW-WA 山本佳志(撮影=篠田理恵)

個性あふれる新曲の魅力とカバー曲へのこだわり

ーーそんな新曲3曲、表題曲「チャンスキス」、「ラプソディをもう一度」、「僕の瞳を信じて」それぞれの聴きどころやこだわりポイントを教えてください。まずは「チャンスキス」からお願いします。

寺田:担当者、お願い(笑)!

向山:はい、僕です(笑)! 「チャンスキス」は、デビュー曲「君の王子様」のような“THE昭和歌謡”な曲。初めて聴いた時から、めちゃくちゃ覚えやすかったです。レコーディングの際も、言葉をすごくストレートに聞き取りやすく歌えた気がしています。リズムも速くも遅くもないし、鼻歌を歌う感覚でリラックスしてレコーディングできましたね。歌詞を見ると〈ウォンチュ!〉や〈Fu〜Fu〜〉など、ファンの方と一緒に盛り上がれる部分があるので、そういう曲になったらいいなと思っています。

山本:セリフは僕ら4人(寺田、山本、青山、井筒)が担当しています。

向山:僕たちって結構楽曲の中にセリフが入ることが多いのですが、芝居・俳優経験があるメンバーがやってくれています。雰囲気を変えてくれるパートでもあるので、僕はすごく好きですね。

SHOW-WA 向山毅(撮影=篠田理恵)

ーー次は「ラプソディをもう一度」をお願いします。

井筒:僕が担当いたします(笑)! ライブで「亜麻色の髪の乙女」をカバーさせていただいているのですが、ステージから降りて皆さんと一緒に手を振ったりして楽しんでいるんですね。すごく好評で、「オリジナル曲でも似た感じのハートフルな曲がほしい」とお願いして、いただいたのがこの「ラプソディをもう一度」。男女を描いていますが、すごくほっこり、穏やかに描いていただきました。聴いた方が自分の過去と重ねられるような歌詞が続いているので、聴くだけで温かくなれると思います。それにサビの部分は思わず口ずさみたくなる歌詞でもありますし、一緒に手を振って楽しめる曲になっているんじゃないかなと思いますね。

山本:よりを戻す話だもんね。

井筒:うん。僕、レコーディングで思わずニコニコしちゃったんです。〈歩きながら君が言う「ちょっと変わったね」〉という歌詞があるのですが、「この2人はまたもとに戻るのかな」と想像してしまって。素敵な曲をいただけたなと嬉しくなりました。

山本:〈外苑の西通り〉という歌詞がありますが、行ったことがない方は一度調べてみてほしいです。写真を見たら「なるほどね」と納得できると思いますよ。

青山:イチョウ並木のところだよね? たしかに「なるほどね」ってなるね。

向山:10年ぶりに元カノに再会するわけですけど、その10年で自分も成長しているじゃないですか。でも〈「ちょっと変わったね」〉というのは自分のことなのか、2人の関係なのか、風景なのか。それを想像するのも面白いですよね。それと、〈左の薬指は 裸のままなんだね〉という歌詞もすごくドラマチックで素敵だなって。

井筒:〈理屈という名のドレス脱ぎ捨てて〉とかもオシャレ。

向山:うん。なんだかディズニーとかの世界観に近い気がして、おとぎ話風だなって。

山本:作詞をしてくださった秋山具義さんってアートディレクターの方だから、その感性が光ってるんだろうね。

SHOW-WA 井筒雄太(撮影=篠田理恵)

ーー3曲目は「僕の瞳を信じて」。こちらのご担当者様はどなたでしょうか?

塩田:僕です(笑)! SHOW-WA初めてのバラード曲で、男性に対して気持ちが冷めてしまった女性を鏡を通して描いている曲です。男性は鏡に映った女性ではなく、鏡に映っていない女性を美しいと思っていて、「鏡を見ていないで僕の目を見て信じて」と言っているのですが、それは僕らのファンの方へのメッセージでもあって。僕たちの目を見て、信じてついてきてという熱いメッセージが込められています。ライブでファンの方々の目を見て歌ったら、想いが伝わるんじゃないかなと思っています。しかも曲調もキレイなんですよ。初めていただいたバラード曲がこんなに綺麗な曲で、すごくありがたいです。

ーーありがとうございます。そして、注目コンテンツとして「カバーコレクション vol.1「リバイバル」』もあります。この名曲たちを皆さんがカバーすることで、どう進化させられたと思いますか?

山本:見ていただくと、本当にいろんなジャンルの名曲が収録されているんですね。基本お一人で歌われている曲が多いので、それを僕ら6人が歌うことで新しさを吹き込めているのかなと思います。

塩田:たとえば「川の流れのように」などは、30代、40代の僕たちが歌うからこそ出る重みがあると思っていて。もちろん、美空ひばりさんが歌っている原曲が一番素晴らしいのは間違いないんです。でも僕たち男性6人が、3年の経験を乗せて歌うからこその重みもあるのかな、と。右も左もわからないまま歩き出した道は細かったけど、川のように徐々に道が広がっていっているということも伝わるんじゃないかなと思いますね。

SHOW-WA 塩田将己(撮影=篠田理恵)

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