西川貴教『稲妻革命譚』より「イナズマロック フェスができるまで」先行公開! 目次 & 撮り下ろし写真も
T.M.Revolution 西川貴教が主催する野外音楽フェス「FEST. INAZUMA」(旧・イナズマロック フェス)の成り立ちとその独自性に迫る書籍『稲妻革命譚 滋賀県における「FEST. INAZUMA」の社会的役割とその効果 』が、2026年7月6日(月)に株式会社blueprintより刊行される。
『稲妻革命譚』は、「FEST. INAZUMA」がいかにして唯一無二の野外音楽フェスへと成長したのかを、旗振り役である西川貴教本人の言葉に加えて、行政担当者の証言、協賛企業の本音、地域メディアの見解など、複数の視点を重ねることで、ひとつの角度からは見えてこないフェスの全体像を描き出したドキュメンタリー。音楽フェスティバル情報サイト「Festival Life」編集長で、これまで国内外500以上のフェスを取材してきた津田昌太朗が、関係者への徹底取材によってその経営モデルの実態を明らかにした一冊だ。
リアルサウンドでは発売に先駆けて、本書に収録された西川貴教の執筆パート「Chapter 1 イナズマロック フェスができるまで」の冒頭を、撮り下ろし写真(メイン画像)ならびに目次とともに掲載する。
なお、ECサイト「blueprint book store」では、西川貴教のトレーディングカード2種が付録となる限定特典付き書籍の予約を受付中。また、発売日の前日となる7月5日24時までに予約した方の中から、抽選で5名様に西川貴教のサイン入り『稲妻革命譚』ポスターをプレゼントするキャンペーンも実施している。(※すでにご予約いただいている方も対象)
特典付き書籍『稲妻革命譚』の予約は、blueprint book storeにて受付中!
『稲妻革命譚』「Chapter 1 イナズマロック フェスができるまで」より抜粋
──「イナズマロック フェス」という名称には、格別の愛着を持っています。当時スタッ フと一緒に所属レーベルの会議室で、公募で集まったタイトル案をプリントアウトして眺めながら「これだ!」と選んだのがこの名称で、ホワイトボードにその文字を書いた瞬間のことを、僕は今でも鮮明に覚えています。ちなみにイナズマの由来は、滋賀県の「滋」という文字を車のナンバープレートなどで崩した際に“稲妻”のマークに見えることが起源なんです。よく関西の他府県の皆さんから「ゲジゲジナンバー」「イナズマナンバー」と揶揄されてきましたが、あえてそれをポジティブに昇華してやろうと、この名称を選びました。
長い年月を経て定着した「イナズマロック フェス」でしたが、「ロックフェス」という響 きに対して、違和感を持つ人が一定数いることも知っていました。アイドルが出る、お笑いがある、「何がロックなんだ?」という声が毎年届く。正直なところ、そういったコメントを我々が受け続けることよりも深刻だと思ったのは、出演してくれるアーティストの皆さんから「自分たちはロックじゃないのに、このイベントに出てすみません」などと言われてしまうことでした。こちらからお願いして、忙しいスケジュールを調整していただき、 ステージに立ってもらっているのに、そういう遠慮を感じさせるような名称は、運営側としてあってはいけない。そんな経緯があり、「FEST. INAZUMA」という新しい名称でリスタートすることにしました。
僕がこのフェスにおいて「ロック」という言葉に込めた本当の意味は、音楽のジャンルではありません。後発、しかも地方のフェスとして、新しいものを作っていくカウンターとしての姿勢や、地域から面白いことを発していくんだという気概。その精神は名称が変わっても決して変わるものではありません。この場所に流れているものは絶対に変わらない、変えてはいけないのです。
ある程度定着した名称を変えることへの不安がないと言えば嘘になります。未だに自分のラジオやインタビューでも、つい言い間違えることもしばしばです。正直な話をする と、もし名称を変えるのであれば数年後に迎える20周年がタイミング的にもベストなのでは?と思っていました。その方が節目としても説明もしやすいし、理解してもらえるのでは、と思いました。しかし、それに気付いたままアーティストの皆さんをお迎えすることは、責任者として納得できないものがあり、去年(2025年)の開催を待たずに名称変更を決め、SNSを通じて発表しました。主催者を代表する者の覚悟でもありました。
「イナズマロック フェス」から「FEST. INAZUMA」のリスタートは、図らずもT.M.Revolutionのデビュー30周年のタイミング(2026年)になりました。17年前に“イナズマ”がスタートしたときと同じくらい、いやそれ以上に緊張している自分がいます。
※続きは書籍『稲妻革命譚 滋賀県における「FEST. INAZUMA」の社会的役割とその効果 』にて!
■書誌情報
『稲妻革命譚 滋賀県における「FEST. INAZUMA」の社会的役割とその効果 』
著者:西川貴教、津田昌太朗
価格:2,800円+税
発売日:2026年7月6日(月)
出版社:株式会社blueprint
■目次
はじめに 津田昌太朗……020
イナズマロック フェス年表……022
【Chapter 1】
イナズマロック フェスができるまで 西川貴教……023
【Chapter 2】
行政から見たイナズマロック フェス 津田昌太朗……045
“西川担当”が語る行政とイナズマの17年……051
イナズマの生みの親、元県知事が語る真実……060
【Chapter 3】
地元企業にとってのイナズマーー客よし、フェスよし、企業よし 津田昌太朗……067
コラム1「フェスは“理想”を語ってもいい場所」……080
イナズマを支えるローカルヒーローたち……082
【Chapter 4】
イナズマの歴史を振り返る 西川貴教……091
【Chapter 5】
イナズマと地域のかかわり 津田昌太朗……109
100億円の経済効果ーーイナズマが滋賀にもたらしたもの……110
食がフェスをつなぐーーイナズマフードGPという実験……119
コラム2「フェスの“無料エリア”の可能性」……126
イナズマと子どもたちーー次の世代に向けた取り組み……128
【Chapter 6】
西川貴教 × 亀田誠治 対談
フェスは地域に何を残せるかーー滋賀と日比谷、ふたつの音楽祭……135
【Chapter 7】
運営のキーマンに訊く、イナズマの流儀 津田昌太朗……147
【Chapter 8】
これからのイナズマーー「FEST. INAZUMA」へ 西川貴教……159
イナズマアンケート……168
あとがき 津田昌太朗……178
■blueprint book store限定特典
・西川貴教 トレーディングカード2種
特典付き書籍『稲妻革命譚』の予約は、blueprint book storeにて受付中!