Ettone、新曲「トワイライト」で極めた独自の美学  「自分らしく生きた証をサウンドに刻みたい

 「自分らしくありたい」という感情に寄り添う音楽ジャンル“LOOSE POPS”を掲げ、昨年秋に活動を開始したガールグループ Ettone。まだ見ぬサウンドを生み出そうと設立したクリエイティブレーベル・O21の第1弾アーティストとして登場した彼女たちは、過去のポピュラーミュージックをリスペクトしつつも、ジャンルの枠に収まらない自由なスタイルで注目を集めている。4月22日にリリースした3作目のデジタルシングル「トワイライト」では、“ヒューマンビートシンガー”のYAMORIを迎え、さらに独創的で濃密なサウンドメイクに挑戦。等身大の言葉をちりばめたリリカルな歌詞とともに大きな話題を呼びそうだ。作品を出すごとに着実に成長していくメンバーたち。それぞれの思いやグループの“これから”について率直に語ってもらった。(まつもとたくお)

全力で挑んだデビューショーケースを振り返って

anri・chiharu・yuzuki・koyuki

ーー昨年9月に開催したデビューショーケースですが、振り返ってみていかがでしたか?

mirano:そのときのEttoneだからこそできた音楽と愛情、感謝を伝えられた場所だったのではないかと思います。これからどんどん成長して、もっとたくさんの表現をお届けできる存在になっていくので、見守っていてほしいーー。そんなメッセージも観てくださった方々に届けることができたと感じています。次回ライブをする機会があれば、自分たちのオリジナル曲はもっと増えているでしょうし、私たちさしさがもっと出せると思います。「Ettoneはまだまだこんなもんじゃない!」という気持ちでいっぱいです。

anri:緊張しましたが、それよりも楽しさのほうが上回りました。でも、ファンのみなさんだけでなく、音楽関係者の方も来ていただいていたので、プレッシャーも少し感じましたね。Ettoneをどのように届けるかという点は、ALYSA(O21 Label Head / Executive Producer)さんとメンバー全員が最もこだわったところだと思います。「今やったらどうなるだろうな?」とは、最近よく考えます。オリジナル曲をリリースしていくうちにメンバー全員の個性も分かってきたので、それを踏まえてもう一度ショーケースをやってみたら、また違ったEttoneをお見せできるのではないかと思っています。

pia:初めてのショーケースは素敵な思い出になっています。あのときの自分たちをストレートに出せたのは間違いありません。ただ、日々クリエイティブな作業を積み重ねている現在だと、また違ったものを届けられるはずです。毎日見ているものや聴いているもの、日常の会話などからインスピレーションを受けるのはもちろん、メンバーの日々の成長ぶりも大きな刺激になっています。あのショーケースで披露したデビュー曲やカバーソングは、今やってみるとニュアンスが違うんです。「こんな歌い方できるようになったんだ」とか、「こういう気持ちを込めて歌えるんだ」という気付きも多くて、次回のステージではそうした経験と感覚を生かしたいですね。デビューショーケースがひとつの種だとすれば、今後のライブやイベントを通して水を足していきたい。そんな気分です。

koyuki:とにかく精いっぱいがんばったステージでした。本番に向けて朝から晩まで一生懸命練習しましたし、コンディションを整えるのも大変でしたが、私たちの強い気持ちをぶつけられたんじゃないかなと思います。とはいえ、終わった直後は「もっとうまくできたんじゃないか」と少し反省しましたが(笑)。

chiharu:“自分の中の余白”=ポテンシャルをたくさん感じられたイベントでした。Ettoneの音楽を作り上げていく上で、アプローチの仕方がいろいろとできる、それをもっと模索していきたいと思ったからこそ、日々の感じ方や過ごし方、グループとしての動き方を意識して変えようと思っています。

yuzuki:「みんなと一緒に作り上げたライブだった」という印象が大きいですね。幸先のいいスタートを切れたと思いますし、「やっぱり自分はライブが好きなんだ」「お客さんの顔を見て歌うのが好きなんだ」と再認識したステージでもありました。すごく楽しい時間を過ごすことができたので、これを励みにして、もっと成長したいと思っています。

shion:応援してくださる方々に対してようやく感謝を伝えられた場所だったと思います。リハーサルも本番もとてもいい時間を過ごせました。あのときの映像を観ると「今だったらもっとできる」と思うので、自分自身も成長できているんじゃないかなと思っています。それは他のメンバーも同じはずなので、「全員でどれだけ成長できるのかな?」と期待しています。

mirano・pia・shion

ーーショーケースの開催中、客席にいたALYSAさんがノリノリでステージを見ていたのが印象的でした。

koyuki:初耳だ、それは(笑)。

ーーALYSAさんからは本番前に「こうしたほうがいい」「ここは注意すべき」といったアドバイスはあったのでしょうか?

mirano:バックバンドとのリハーサルでは、ピッチを中心にハーモニーのバランスなどを指導していただきました。やっぱりレコーディングした音源とライブ演奏では、歌へのアプローチが変わってきますね。

anri:ALYSAさんは常に「いいものを作りたい」「作らないといけない」と思っている方です。私たちの人生を背負っているみたいな感覚もあって、いつも全力でバックアップしてくれます。本当に光栄です。

メンバーとの会話の中で生まれる“Ettoneらしさ”

ーーALYSAさんは以前、Ettoneについて「Japan coreを真ん中に置いたビジョンのグループ」であり、「それは既存のアイドルがやっているようなスタイルではない」(※1)とおっしゃっていました。みなさんとしては、他とは違う音楽ができる期待と同時にプレッシャーも相当あったのではないでしょうか。

pia:当初は「どうすれば自分たちらしさ」を出せるかと考えすぎてしまったこともありました。でもやっていくうちに、「7人が揃って表現したいものをありのままで表現していけばいいんだ」と気付いたんです。好きなことをやりつつ、クリエイティブな面にもしっかり向き合う。その点に関してはプライドを持っています。

anri:あらかじめ用意したコンセプトにできるだけ合わせていくケースもあると思うのですが、Ettoneは違うんです。グループの哲学や雰囲気を壊さない限り、個々が作り出したものを尊重してくれるというか、ありのままの姿でいることを求められますね。私たちはキャラクターが割と違うし、育ってきた環境も異なります。7人のスタイルをどう合わせていくかを常に意識している感じでしょうか。

ーーミーティングや日頃の会話を通じて互いの気持ちを確認しあう場面も多そうですね。

mirano:はい。練習スタジオやイベント会場などで「この時間帯の開催であれば、お客さんはこういうタイプが多いよね」と相談して、当日のパフォーマンスを検討するときもありますし、テーブルを囲んで打ち合わせをする場合もあります。同じ屋根の下で暮らしているので、普段もそのような会話はいつもしていて、トークテーマみたいなものが誰かからポンと出てきて、そこから話が広がることも多いです。

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