UVERworld TAKUYA∞「心底バンドが好き」――反骨精神の先で見出した“正解” ONE OK ROCK Takaとの約束の背景も語る

ONE OK ROCK Takaとなぜ約束を交わしたのか

――そんなふうにライブを主戦場にしてスケールアップし続けてきたUVERworldですが、今回、MUFGスタジアムでONE OK ROCKとの2マンライブが行われます。文字通り「ついに」という感じなんですが、TAKUYA∞さんとTakaさんの交流はかなり長いですよね。

TAKUYA∞:はい、そうですね。

――去年、大阪・ヤンマースタジアム長居でのONE OK ROCKのライブにTAKUYA∞さんがサプライズ出演された時にInstagramで「15年前の約束」ということを書いていましたけど、実際、Takaさんとはどれぐらいの長さと深さで付き合ってきたんですか。

TAKUYA∞:たぶん俺が覚えている中で、あいつと初めて会ったのは……ONE OK ROCKがデビューシングルを出した頃、渋谷の服屋さんでたまたま出会ったんですよ。何気なく入った服屋さんにTakaがいて。初期のONE OK ROCKとはプロデューサーが一緒で、お互いのことは知っていたんで、どちらから話しかけたかは覚えてないんですけど、もうお互いに「あっ!」っていう感じになって、たぶんその場で連絡先を交換したと思います。そこから急激に仲良くなっていって、先輩たちも含めてよく遊んでたんですよ。当時からカラオケに行ったりするとめちゃくちゃ歌がよかったんで、僕は「こいつはちゃんと上り詰める男だ」と思ってたんですけど、だからこそ「ちゃんと自分の意思を大事にしろよ」って、いろいろ注意したりしていたんですよね。後であいつ、「あの時ああいうふうに怒ってくれたの、TAKUYA∞くんぐらいなんですよね」みたいなことを言ってましたね。

――当時、ONE OK ROCKの音楽に関してはどういうふうに感じてました?

TAKUYA∞:若々しさというか、今よりも熟成されてない感じで。僕は結構、あの荒削りなところも好きでしたけどね。

――「でかい場所」でやろうって約束をしていたようなことをInstagramで書かれてましたけど、実際そういう話もしていたんですか。

TAKUYA∞:僕、それははっきり覚えてるんですよね。僕の歴代3つ目の家に来てもらった時かな(笑)。その玄関先で帰り際に言ったんです。当時、先輩に呼び出されて、よく食事会とか飲みの場に行ってたんですけど、そういうところに行くとやっぱりみんな仲いいんですよ。いろんなバンドのボーカル同士が。でも僕はそれをあまりいいと思ってなかったんですよね。先輩同士がいろんなところで対バンしたりしているところに誘われて出たりもしたけど、本当はその時もちょっと後ろ向きやったんです。「本当は自分が一番だと思ってるっしょ? 少なくとも俺は思ってるけどな」みたいな。だから、Takaには「俺たちは馴れ合いをやめようぜ」「どうせやるなら、めちゃくちゃでかいところ、高いところで待ち合わせしよう」って言った。それが15〜16年くらい前。

――その後、もちろんUVERworldもどんどん活動の場を広げていきましたし、同じようにONE OK ROCKも、本当にいろんなものを背負いながら活動し続けてきて、ワールドツアーで海外のアリーナやスタジアム公演もやるようなバンドになったわけじゃないですか。その成長・進化っていうのは、TAKUYA∞さんから見てどういうふうに映りますか。

TAKUYA∞:純粋に喜べましたね。「もっといけ!」とも思ってましたし。彼はなるべくしてなれたと思う。

――ちなみにTAKUYA∞さん、Takaさんと自分を比較した時に、似てる部分って感じたりします?

TAKUYA∞:似てるところはポジティブなところかな。あとは好き嫌いがはっきりしているところ。好きなものと嫌いなものが結構似ているのかもしれないですね。

――まさに自分たちの道を信じて、自分たちのやり方を自分たちで作っていって、それをちゃんとやり続けて前に進んできた2バンドですよね。UVERworldがそうであるように、ONE OK ROCKもおそらく、いろんなことを言われながら自分たちのやり方を貫いてきたバンドだと思いますし。

TAKUYA∞:そうですね。デビュー当時、ONE OK ROCKのことを色眼鏡で見てる人は結構いたと思いますし、取材とか受けていて僕も実際そういう声を聞いたりしましたから。あいつはそれもたぶんエネルギーに変えていたと思います。

――そこはTAKUYA∞さんの中にあった反骨心とも通じる部分があったのかもしれないですね。

TAKUYA∞:僕たちもデビュー当時、9割以上が女性のファンで、いわゆるバンド界隈の人たちからするとちょっとアイドルっぽく見られていたところが事実としてあったと思いますし。それに対する反骨精神みたいなところから『男祭り』を始めて。2019年には東京ドームという誰もできないぐらいのキャパシティでそれができるようになって、やっとそういう反骨精神も抜けてきた。だから彼らも今、そういう余計な反骨精神から抜けて、いい状態でバンドができてると思うんですよね。

「UVERworld 2019.12.20 男祭り FINAL at TOKYO DOME」Digest Movie

「あいつは俺に勝てないし、俺もあいつに勝てない。そういう戦いを見せたい」

――去年のヤンマースタジアムでの共演はTakaさんが足を怪我したところから始まったと思うんですけど、あれはどういう経緯で出るようになったんですか?

TAKUYA∞:実はそんなに深く話してはいないんですよ、その時のTakaの状況については。あのツアーの日産スタジアムのライブの2日目、僕も観に行ってたんですけど――。

――まさに足を怪我した日ですよね。ライブの中盤で袖に引っ込んだかと思ったら、なんと車椅子に乗って出てきて続行した。

TAKUYA∞:そう。それで、その3日後ぐらいに連絡が来て、「ヤンマースタジアム(長居)のライブ、出てもらえないですか」って言われて、即答したんです。こいつが俺に頼むってよっぽどのことだと思ったんで。それまで僕ら、むしろ仲悪いイメージを出そうみたいな感じではあったんですよ。

――え、そうなんですか?

TAKUYA∞:これも覚えてて。ちょうど『The Beginning』(2012年)が出るぐらいの時です。あいつの家で2人で喋ってて、「OasisとBlurみたいにちょっと仲悪い感じにしたいよね」って。

――(笑)。

TAKUYA∞:だからインタビューとかでちょっとディスってくれみたいなことを言って、「やりづらいな」ってあいつも言ってたけど(笑)、それぐらいちょっと距離を空けておこうっていうふうに思ってたんですよ。僕も一緒に対バンしたり、『1CHANCE FESTIVAL』とかで一緒になったりすると(UVERworldとONE OK ROCKは2023年のWANIMA主催『1CHANCE FESTIVAL』で同日出演)、やっぱり楽しくなっちゃうから、ちょっと距離を空けておこうって。そんな風に思ってたら、いきなりあいつが「ちょっと助けてほしい」みたいな感じで連絡してきたんで、深く聞かずにOKって言いました。「じゃあ何の曲やる?」って話をして、ある曲をやるってことになって、そこから10日間ぐらいずっと聴き続けて、その曲を完璧にマスターして。そしたらライブの3日前ぐらいに「やっぱりこの曲にしたい」って言われて(笑)。それで「Wasted Nights」をやることになったんです。

――そういうことだったんですね。実際、彼と一緒のステージに立ってみてどうでした?

TAKUYA∞:気持ちいいですね、やっぱり。でも……サプライズだから、外にバレないように音を隠してやってたんですけど、そこであいつと一緒に歌ってる時はめっちゃ楽しいって思ってたんです。だけど本番、ステージに出てお客さんが想像以上に喜んでくれたのを見た瞬間に、「あ、もったいない!」とも思いましたね。「ここじゃなかったのにな、俺たち。こういう出方じゃなかったよな」って。まあ理由が理由ですから、ああいう形で一緒にステージに立つことは、生涯最初で最後がいいよなとも思ったし。だから次こそ、自分たちの一番いいところで、バチンとやるのがいいなと思う。ステージの上でそう感じたのは覚えてますね。

――それが今回の対バンにつながっているんでしょうね。本当に楽しみです。

TAKUYA∞:双方のファンもかなり喜んでくれているっていうのはチケットの応募数とかでも感じ取れましたからね。今回は配信も、DVD/Blu-rayとかの撮影も入っていないですし、そこに来た人たちだけが受け取れる、衝撃的なライブになると思います。どうやっても、絶対あいつらもいいライブをするんですよ。僕らは今回お呼ばれの立場なんで、先に僕たちがライブして、そのあとにONE OK ROCKが出てくる。僕たちは明るい時間から始まるけど、あいつらはもう花火でも何でも上げたらいいと思うんですよね(笑)。でもその後、やっぱり心にしっかり刻まれるものであるようにしたいです。ONE OK ROCKを観に来たとしても「UVERworld、なんか違う角度からぶっ刺さっちゃったな!」っていう人が満場な状況にしたいし、Takaともそう話し合っていて。

――いいですね。

TAKUYA∞:あと、これはもう決定事項なんですけど、あいつらが僕らを今回でかいところに呼んでくれたから、今度は僕たちもあいつらをでかいところで呼ぶっていう話をしているんです。どこでやっても、あいつは俺に勝てないし、俺もあいつに勝てないっていう、そういう戦いをまざまざと見せたいですね。

――勝負を超えた緊張感みたいなものが漂うライブになるかもしれないと。

TAKUYA∞:そうなるとめちゃくちゃいいですね。でも緊張していきたいですよね。敵対しててバチバチの戦いも見てておもしろいですけど、そういったものじゃなくて、あいつがリスペクトしてくれてるのもすごく伝わるし、俺も本当にリスペクトしてるし、その中でお互いにあえて言わないような想いもあって。それがステージ上で見えるんじゃないかなと思います。

――わかりました。今UVERworldは絶賛ツアー中(取材時/3月27日の札幌公演で終了)ですが、コンディションはいかがですか?

TAKUYA∞:めちゃくちゃいいです。こんなにコンディションよかったことないっていうぐらい。去年も一昨年も風邪をひいてしまって、そこに対して本当にこの2年間ぐらい徹底的に向き合ってきたんです。一昨年風邪をひいたときにそれを繰り返さないようにいろんなことを試したけど、それでも去年ひいてしまって。でもそこから頑張ってきたものがやっと今、芽を出してきたというか。「自分に合ったコンディションの作り方はこれか!」っていう、現時点での正解は見つけられた気がしているんです。「あれ、今報われてない?」みたいな。それぐらいコンディションいいです。

――だからこそ、よりポジティブにバンドやライブに向かえているんでしょうね。ずっと続けていけばいつか辿り着けるという自信も、そういうところから生まれているんだと思います。

TAKUYA∞:そう思いますね。

――何か目指すものがあると、やっぱり人って焦るじゃないですか。でもTAKUYA∞さんにはその焦りがないですよね。そこに辿り着くのは10年後でも20年後でも構わないっていう感じですか。

TAKUYA∞:それが僕の一番の強さかなと思ってるんですよね。その10年後、20年後のコンディションのために、今日ちゃんと頑張れる。それが自分のやるべきことだと思っているので。

『docomo presents THE MUSIC STADIUM 2026 organized by ONE OK ROCK』オフィシャルサイト

◾️最新リリース情報
UVERworld『EVER』
発売中:https://uverworld.lnk.to/EVER

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