ExWHYZ、歩んできた軌跡を見つめる優しい眼差し ラストツアー目前で手にした“お守りのような曲”に込めた想い

 昨年12月に突如、2026年をもって活動を終了することがアナウンスされたExWHYZ。すでにラストツアーとなる『ExWHYZ LAST TOUR ‘DANCE YOUR DANCE’』が5月から開催されることも発表されていて、着実に「終わり」は近づいている。だが、だからといって彼女たちは止まるつもりも、後ろを振り返るつもりもない。2026年初のリリースとなるシングル曲「GIVE YOU MY WORD」は、終わりというよりもむしろ新たな物語の始まりのような曲。昨年のクラブイベント『ExWHYZ presents 'CLUB Ex Vol.1'』で共演したパソコン音楽クラブとの1年越しのコラボとなったこの曲が描く未来は、とても優しく、そして穏やかだ。〈動き出す僕らの世界は/Show me your world/愛おしい軌跡を描くだろう/そうして聴こえてく新しいリズム〉というフレーズは、ExWHYZをサポートし続けるマスター(ファンの総称)たち、そして彼女たち4人の背中を、これから先も押し続けるだろう。そんな「GIVE YOU MY WORD」について、yu-ki、mayu、maho、mikinaに話を聞いた。(小川智宏)【最終ページにパソコン音楽クラブへのインタビュー/読者プレゼントあり】

【オリジナル動画】ExWHYZ、今ハマっている“愛おしいもの”

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「自分が精一杯できることを、ExWHYZの曲を通して届けたい」(yu-ki)

――2025年をKanadevia Hallでの『ExWHYZ Special Live 'Ⅰ' -3rd Anniversary Final & Year End Party-」』で締めくくって、年明けからは『WACK TOUR 2026』があり、『ExWHYZ in the UK Tour』があり、今は『ExWHYZ REVENGE TOUR 'Wide Open Again'』をやっていて(取材は3月中旬)。たくさんライブをやっているExWHYZですが、調子はどうですか?

yu-ki:いいです! 元気にやっています。

――mayuさんは残念ながら行けず、3人でのライブになりましたけど、初の単独UKツアーはどうでした?

maho:めっちゃよかったです。あっという間でした。今までやらせていただいていたのはイベントの枠の中で持ち時間があるっていう形でしたけど、ワンマンライブとして日を重ねていくうちに、現場の空気にも少しずつ馴染んでいって、やっぱり1日1日違う感触があるっていうのが、どこに行っても一緒なんだなっていうのをすごく感じて。改めて、ツアーの良さってあるなっていうのを実感しました。

yu-ki:UKのマスターのみんなも、なかなか会いに行ける距離じゃないので、行った時にはすごく愛を伝えてくれたり、あり余る情熱をぶつけてくれたりして。そのパッションみたいなものをすごくダイレクトに感じるツアーだったなって思います。来てくれたお客さんが「一緒に楽しむぞ」っていう感じでライブを作ってくれている感覚がすごくして、嬉しかったですね。

yu-ki

――mikinaさんはどうでしたか。

mikina:ツアーの合間に私のDJイベントもあって。

――そうそう、海外DJデビューしたんですよね。

mikina:はい(笑)。

mayu:なんかかっこいい!

mikina:DJイベントをやらないかって言われてやったんですけど、それもあったので4日間、毎日ファンの人に会ってたんですよ。だからもう絆がすごい深まって。VIPイベントといって会話できる時間みたいなのも毎日あったんですけど、そこでもマスターは今までの分を全部話すくらいの熱量で話してくれたし。あと会場もフラットで、ステージがない会場とかもあって。

yu-ki:マンチェスターとかね。

mikina:そういう場所だとすごく目が合った感覚みたいなのが残っていて。DJイベントの時も、目を合わせながらお互いに、乗り方とかリズム感とかは何も気にせず、本当に一緒に音を楽しむみたいな夜を過ごせて。それが数日間続いたので、すごく大切な時間になったというか、目に焼きついた光景だったなって思います。

mikina

――『REVENGE TOUR』もマスターがみんな待っていたライブだと思います。mayuさん、どうですか?

mayu:私は3月1日の埼玉公演が年末のKanadevia Hall以来のワンマンライブだったので、すごい久しぶりだったんですけど、自分がやっぱり一番大好きな時間がここだなって改めて思いました。マスターの皆さんは、こっちが伝えようとしたことに対してものすごく応えてくれるというか、熱量が高いなって改めて感じて。いいリベンジツアーをさせてもらってて、ありがたいなって思ってます。

――Kanadevia Hallもそうでしたけど、マスターの熱量がさらに増している感じがありますよね。それは当然、活動終了のアナウンスが12月にあったというのも大きくて。あっという間にラストイヤーに突入しているわけですけど、それによって、お互いもっと「伝えなきゃ」っていう気分でライブをやれているのかなっていう感じがしますよね。

yu-ki:そうですね。

――けど、活動終了するという発表が突然だったじゃないですか。もちろんびっくりしたんですけど、あれから3カ月ぐらいが経って、今はどういう気持ちでExWHYZに向き合っていますか?

mayu:私としてはそんなにネガティブな気持ちはなくて。限られた時間を大切に、1個1個楽しみたいなっていう気持ちがすごく強いです。もちろん今までも一生懸命、1個1個やっていたんですけど、同時に何かに追われているような気持ちもあったんですよ。「もっと成長しなきゃ」とか「もっと頑張らなきゃ」みたいな気持ちがあって。でも終わりが明確に見えたことで、目の前のことをしっかり丁寧に楽しもうっていう気持ちに集中できている感じがするんです。確かに終わりは来るけど、同時にその次の始まりもあるし、今までの経験を大事にして、また自分も新しいスタートに立てたらいいなって思っています。だからそのために、最後までちゃんと楽しんで、丁寧にやり切りたいなって。

mayu

――今ExWHYZが過ごしているのは、本当に大事な期間だと思うんです。一つの物語を締め括って、次を始めていくっていう。体も頭もめちゃくちゃ忙しくなると思いますけど、すごく濃い時間がこれから待っているんだろうなって思います。yu-kiさんはどうですか。

yu-ki:そうですね。このリベンジツアーが始まって……“終わりが始まった”じゃないですけど、ExWHYZとしてこの場所にライブをしに行けるのも最後なんだっていうことを実感していて。ExWHYZの曲は本当にいい曲で、自分たちも励まされるし、伝えたい想いがたくさんこもった曲が多いので、丁寧にその曲を通して伝えたいなっていうのをライブ中にすごく感じています。その日がExWHYZに会える最後の日っていう人もどんどん増えていくと思うので、そういう時間の中で自分が精一杯できること、伝えられることを、ExWHYZの曲を通して届けていきたいなと思いながらライブをしていますね。

maho:うん。ライブをしていても、制作をしていても、まだもっとこうしたいなっていう欲がちゃんとあるので、最後までそう思いながら一つひとつやっていきたいなって思います。音楽活動だけじゃなくて、人生そのものにおいてもそういうふうに思いながらやっていきたいので、常に“最中”にいるというか。今ももっとよくなったらいいなって思いながらやっています。

――素晴らしい。mikinaさんはどうでしょうか。

mikina:最近、マスターと一緒に過ごしている時間がいい感じなんです。その光景って自分の人生の中ですごく大きいものになるし、今後の自分を大きく左右するものだなって思うから、明確に言葉にしたい瞬間がすごく増えていて。それを今いっぱいやっています。素晴らしい時間が多すぎるから、焼きつけるとともに言葉にして、それをギリギリまで伝えたいなっていう気持ちがあります。

maho

「楽しかったことを思い出せて、過去を肯定できる感じが嬉しい」(mikina)

――そして、そんなラストイヤーを支える新曲「GIVE YOU MY WORD」、めちゃくちゃいい曲ですよね。

maho:マジでそうです。超いい曲!

mayu:マジでそう(笑)。

――マジでそうだよね(笑)。パソコン音楽クラブが作った曲で、去年4月のクラブイベントの時に言っていたことが1年越しについに実現したわけですが、まずは皆さん自身の言葉で、どんなふうにいい曲なのか説明してもらえますか。

maho:日々の中でそっと灯してくれる希望の明かりみたいな温かさもあり、きらめきもあって。私は個人的にもめっちゃ好きで、「ありがとう」って思う曲です。自分自身も年齢を重ねていろんなことがあって変わってきたと思うし、これからもきっと変わっていくと思うんです。日々いろんな感情の波に乗っているけど、この言葉たちに共感した自分とか、この曲を好きだなって思った自分がいたことを忘れたくないなって思う曲ですね。曲が上がってきた去年、めっちゃ聴いたんですよ。

――去年から今にかけての気持ちともリンクしている?

maho:そう。リンクしているというか、すごくニュートラルに戻れる感じがするんです。生きていると勝手にいろんな影響を受けたりするじゃないですか、歌においても、人においても。でもこの曲を聴くと、「こう思っている自分がニュートラルな気がする」っていうところに帰ってこれる感じがするんですよね。すごく大好きな曲です。

yu-ki:私はこの曲を聴いていると、マスターの姿とかメンバーの姿が思い浮かぶなって勝手に感じていて。それは自分が弱った時に支えてくれているみんなの顔っていうことなんだろうなって思うんです。だからこそ逆に、この歌を自分の大事な人たち一人ひとりに届けていきたいっていう、お守りのような曲だなって感じます。大事な人に贈りたい言葉が詰まっている温かい曲だなって思いました。

【3/31 21時プレミア公開】ExWHYZ / GIVE YOU MY WORD (Prod.パソコン音楽クラブ) [Music Video]

――テクノっぽい音なんだけど、めちゃくちゃ人肌を感じるというか、温もりを感じる曲になりましたよね。

mayu:ライブでは今2回披露しているんですけど、自分的にはこの曲を歌っている時の気持ちをすごく大事にしたいって思っていました。今までのExWHYZの楽曲って、歌詞とか曲調に合わせて自分を切り替えて歌うっていう作業が多かったんですけど、この「GIVE YOU MY WORD」は無理をしなくても自分がそのまま歌えて、曲と一つになれる印象があるんです。歌っている時の自分がすごく心地よくて、なんか幸せなんですよね。普段の自分はちょっと斜に構えちゃうところもあったりするんですけど、そういう“けがれ”が落ちるというか(笑)。自分はこういう気持ちを大事にしたい、みんなに届けたいっていう想いが素直に自分の中に生まれてくるから、ライブで歌うのがすごく好きです。

――シンプルで余白がいっぱいある曲だから、歌っていてもそれぞれが自分自身の色を重ねやすい曲なんだろうなと思います。

mikina:はい、共感できるというか、歌詞の中に本当に「そうだな」って思える言葉が多いんです。そういう言葉が多いってことは、思い浮かぶ人がいるってことだし、今までちゃんと人と関わってきて、そこに温かい世界があったからなんだと思うんですよ。人って暗いことや嫌だったことは引きずって覚えているけど、楽しかったこととかいいことは忘れちゃったりするじゃないですか。でもこの曲を歌ったり聴いたりすると、それを明確に思い出せるし、過去を肯定できる感じがするのが嬉しい。だから好きだなって思います。みんなもそう思ってくれたら嬉しいですね。

――トラックはすごく音数が抑えられている感じで、そのあたりはすごくパソコン音楽クラブっぽい曲だなと思うし、だからこそ声がすごく聴こえてくるというか、歌が引き立つサウンドデザインになっているなと思います。

mayu:この曲を最初に受け取った時は、この世界を大切に歌わなきゃって思いました。優しい曲だったから、自分も優しく寄り添うような歌い方で届けたいなと思って、曲を聴いて練習したのを思い出します。ライブで歌って思ったんですけど、この曲はピッチを外さないようにすることとかをすごく丁寧に繊細にやらないとダメな曲だから、意外とインナーマッスルって感じなんですよね(笑)。

――yu-kiさんは?

yu-ki:なんだろう、自分の出せる優しい面を全部出せるようにしたいなって思いましたね。柔らかくて優しい感じをイメージして歌いました。

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