三代目 J SOUL BROTHERS、初の展示会開催　岩田剛典はメンバーがアートに手を加えるのを禁止に

　三代目 J SOUL BROTHERSにとって初の展示会『三代目 J SOUL BROTHERS EXHIBITION「JSB3 CLASS」』が、12月7日より六本木ミュージアムで幕を開ける。12月6日、開催に先立って行われたメディア内覧会に、NAOTO、ØMI、今市隆二、岩田剛典、小林直己、ELLY、山下健二郎の7名が登壇した。

　2025年に15周年イヤーを迎える三代目 J SOUL BROTHERS。『JSB3 CLASS』では「旅」をテーマにして、彼らの14年間の活動をMATE（JSB3のファンの呼称）とともに過去から現在、そして未来へと続く軌跡を辿っていく内容となっている。

　入り口にある「DEPARTUERS（出発）」の文字の前で会見を行った7人。早速会場を回ってきたというメンバーを代表して小林が、「デビューシングルから最新アルバムまで全て展示してあるので、『懐かしいな』とか話しながら見られた。まわるだけで旅ができるような内容になっています」と振り返る。CDジャケットやライブのグッズ・衣装など、グループが歩んできた道のりを年代に沿って追体験でき、エキシビジョンでしか見られないクリエイティブ制作の裏側も初公開となっている。

　今回の目玉とも言えるのが、メンバー7名による完全プロデュースのソロブースだ。まず、NAOTOがプロデュースしたのは、本人の代名詞であるダンスをテーマに、VR機器を介することで普段より近い距離でNAOTOを感じることができる「THIS IS MY HISTORY」。先んじて体験したメンバーも大興奮で下から覗き込むようにNAOTOのダンスを見たようだ。ØMIは「15年ずっと隣で踊ってるけど、このアングルでは見たことないから、絶対ファンの人たちもそうやって見ると思う」とコメントした。

　小林は「My Time Our Time」のタイトルで、己の脳内を再現。3枚の大型ビジョンと40枚を超える写真で、これまでのライブの舞台裏や休日の過ごしている様子を映し出している。ブースに置かれているギターと刀は実際に撮影に使用した、小林の私物だ。

　「NEO TOKYO GAMECENTER」のタイトルでオリジナルフォトスポットを作り出したのは、ゲーム好きで知られているELLY。ゲームセンターを模したブースの中央にはプリントシール機が置いてあり、メンバー7人は初めてプリントシールを撮ったという。さらに私物コーナーには、ドラゴンボールのフィギュアのほか、初期の7人のサインが置かれており、今後も展示物が変化していくようだ。

　山下は理想のガレージを再現。タイトルは「ROPPONGI BASE」だ。ヴィンテージのプラモデルのほか、オリジナルのピンボールを制作。今回のために本人が作ったDIY家具は、展示終了後、抽選で1名にプレゼントされる。さらに、山下私物のバイクも置かれており、「バイクもプレゼントとなってます！」と言うELLYに、山下が「せめてオークション……」と困り顔になる一幕もあった。

　今夏放送の『24時間テレビ47』（日本テレビ系）で生アート制作に挑んだことでも記憶に新しい岩田は、「白の部屋」をタイトルにして、アート作品を1から作っていく体験型のブースを展開。3Dプリンタで作った岩田の巨大石膏像、複数の額縁が部屋には飾られている。今回の『JSB3 CLASS』は3つの会期に分かれており、会期中に岩田が会場に来て作品を完成させていく。なお、岩田以外のメンバーが手を加えると、石膏像の額に「肉」と書いてしまうため、メンバーは一切触れないとのこと。

　「Resonance of Red」のタイトルで、音楽をテーマにしたブースを制作した今市。ソロアーティストとしても活躍する彼は、自宅で使用しているヴィンテージのピアノやレコーディング時のメモなどを展示し、楽曲制作の裏側を楽しむことができる空間を作り上げた。

　ØMIが作り上げた「Moonlit Room」の空間は、浮かんでいる大きな月が15分をかけてゆっくりと満ち欠けをしていく。その月の光に照らされた空間では、ØMIの手書きの歌詞や彼の身体に彫られたタトゥーの意味など、ØMIからの手紙が受け取れる内容となっている。

　メンバー7人のソロブースの紹介を終え、NAOTOが当日までほかメンバーがどのような個人ブースにしているのかその本格的な内容は知らなかったことを明かし、それにメンバーも口々に個性が爆発していることに触れていた。

　最後にNAOTOは、「僕らが15年間、MATEのみなさんと一緒に歩んできた旅のような時間、15年の軌跡を思い出しながら振り返っていただき、そしてまた終わってから、これからの旅を一緒に共にしていきましょう」とこれから来場するMATEへと呼びかけていた。