奥田民生、桜井和寿、aiko、10 FEET TAKUMA……『スカパラ甲子園』開催直前、コラボの軌跡を振り返る
第2弾ゲストとして発表されたのは、aiko。2020年3月に初となるコラボ曲「Good Morning~ブルー・デイジー feat.aiko」をリリース。aikoは元来から他アーティストとのコラボレーションや共演を積極的には行わないアーティストでもあり、スカパラとしてもaikoとのコラボレーションが叶ったことは夢のようだったと当時語っていた(※2)。これまでも幾多のコラボレーションを重ねてきたスカパラだからこそ、aikoも自身にとって挑戦となるコラボレーションに挑んだのかもしれない。そんなaikoとスカパラのステージでの共演は『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2022』以来2年ぶりとなる。滅多に見ることのできない、ゲストとして歌唱するaikoの姿にも注目だ。
スカパラ史上最大のコラボレーションは、2019年の『リボン feat.桜井和寿』だろう。Mr.Childrenという稀代のバンドのボーカリスト自ら「スカパラ30周年のために何かさせてほしい」という申し出をして実現したというこのコラボは、スカパラにとっても特別な思いを乗せたものだったのではないだろうか。鮮やかに鳴り響くホーンセクションと軽やかなスカのリズム。そんなスカパラの演奏に引けを取らない桜井の心地のよい軽やかなロングトーンの歌唱が絶品だ。その後も両者は『SUMMER SONIC 2019』のステージや、スカパラが2022年に開催した全国ツアー『Traveling Ska JAMboree 2022-2023』名古屋公演でMr.Childrenと対バンするなど共演を果たしており、着実に関係性を深めてきた。スカパラ30周年を期にコラボレーションした2組が、35周年の今年再び同じ大舞台に立つ。
ほかにも『スカパラ甲子園』には石原慎也(Saucy Dog)やさかなクン、SUPER EIGHT、菅田将暉、ムロツヨシと錚々たるメンバーが集結する。音楽ジャンルだけでなく業界も超えて様々な著名人たちがスカパラの35周年の大舞台を祝うために駆けつけるのは、それほどまでにスカパラが求心力を持った愛される存在であることの証だ。コラボ相手を尊重しその魅力を最大限に引き出すとともに、自身の音楽的スタイルは不変。そしてステージ上で共演を果たすことでより信頼関係を深めるその活動スタイルは、日本の音楽シーンにおいても唯一無二。だからこそスカパラは35年間という長きにわたって活動を続けてこれたのだ。
※1:https://tokyoska.net/news/detail.php?id=1115616
※2:https://www.asahi.com/and/article/20200428/11472431/
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