A.B.C-Z 戸塚祥太、新体制初のアルバムに自信 何者かを問い続ける先に見出す“らしさ”
自作詞で使う“走る”というワードに込めた意味
――初回限定盤Bにはソロ曲として、自作曲「月に行くね、光の連続」が収録されています。この曲も、歌詞に〈君〉が出てきますが、誰を思い浮かべて書かれたのでしょう。
戸塚：これも君シリーズですね（笑）。この曲の〈君〉は、聴く人の想像に委ねたいかな。
――個人的にはカート・コバーンなのかなと思ったのですが……。
戸塚：そう思っていただけるのは嬉しいです。でもカートは、そんなに〈VintageのBody〉にならないまま死んじゃいましたけどね。
――戸塚さんの作る曲には、ボブ・ディランのテイストもありますよね。
戸塚：それもめちゃめちゃ嬉しいです。もしかしたら〈君〉にはボブ・ディランも入っているかも。昔、ジムで走っていてキツくなってくると、視界に入るカフェのテラス席にボブ・ディランやマイケル・ジャクソン……僕の尊敬している人たちがいて、「早くこっちに来いよ」と言っているのを想像しながら乗り越えていたんです。僕はよく“走る”という言葉を自分の詞に使うんですけど、走っていれば会いたい人と会えるし、走るのをやめたら会えないというメタファーでもあって。だから、〈VintageのBody〉でも走り続けていたいんですよね。
――前作ソロ曲「星が光っていると思っていた」（『BEST OF A.B.C-Z』収録）よりもロックな感じが来るのかと勝手に予想していたのですが、浮遊感があって、今っぽい気持ちのいいサウンドに仕上がっていますね。
戸塚：浮遊感や気持ちよさは、賛美歌をちょっと意識したからかな。自分の中には、明確に「こういうのをやりたい」というのがあった。その時の自分の気分ですね。
――歌詞と曲はどちらが先に？
戸塚：どっちも一緒に出てきました。曲としてもめちゃめちゃ狙いどおりの仕上がりにできました。
――ライブでは、どんな感じになるんでしょうね。
戸塚：あっ、そうだ！ ライブでコンテンポラリーダンスをしたくて作った曲だった！ だからライブでは、踊る場面があると思います。
――楽しみにしています！ その他にもアルバムの中でお気に入りの曲は？
戸塚：好きな曲、多いんですよ。このアルバム、本当に毎日聴いています。「Red Bee」はデモで聴いたときにちょっとおしゃれすぎるかなと思ったけど、アレンジで自分たちらしさに寄せていただいた感じがします。僕はアニメ『幽☆遊☆白書』が好きなんですけど、この曲を聴くとなぜか主題歌の「微笑みの爆弾」を思い出してしまうんですよね。「Dance Monster」（※通常盤限定収録）も新しいA.B.C-Zが感じられて好きです。
――8月末からこのアルバムを携えたツアーも始まります。
戸塚：すごく楽しみ。初披露曲だらけだから、めちゃめちゃダンスを覚えなきゃいけなくて、切羽詰まってます（笑）。とにかく、ファンのみなさんに楽しんでほしいんですよね。楽しむし、楽しんでもらいたいというのが一番の抱負かな。
毎月28日に叫ぶNirvanaへの愛 洋楽熱の高まりも
――戸塚さんの個人Instagramでは、毎月28日を「Nirvanaの日」としてインスタライブを行っていますが、きっかけは？
戸塚：10代後半にNirvanaにドカンとハマって以降、このところちょっと離れていたんです。でも、昨年末くらいに又吉直樹さんに「戸塚さんの名前って、塚はお墓で、戸は扉でお墓の出入り口だから、“ニルヴァーナ”ですよね」と突然言われたんです。又吉さんとNirvanaの話なんて一切したことがなかったのに！ それが心に残っていて、個人のInstagramを開設したときに「Nirvanaを再確認しよう」と思って、Nirvanaの作品に触れる・愛を叫ぶ・関連する事柄を受信か発信する日にしました。それを機に芸人・永野さんのYouTube『永野CHANNEL』で「永野とA.B.C-Z戸塚祥太がニルヴァーナへの愛を語り尽くす！人生で必要な事は全てカートコバーンに教わった」という回に出演させていただくことになったり、Nirvanaの輪が広がっています。
――Nirvana以外に最近ハマっていることはありますか。
戸塚：Nirvanaもそうですが、最近また昔聴いていた洋楽を聴いています。そういう意味でレッチリ（Red Hot Chili Peppers）ですね。来日公演に行ったのですが、ライブがとても素敵でした。もうヒットパレード。“ベストヒットレッチリ”のセットリストで、何も考えず彼らの奏でる音楽に身体を揺らしているだけの時間、かなり貴重な体験でした。いろいろなやり方があると思いますが、“楽しい”と感じることが一番だと改めて感じました。でも「Can't Stop」が聴けなかったので、あと一回レッチリのライブに行きたいですね。彼らのライブは絶対に「Can't Stop」ではじまると思い込んでいました（笑）。
音楽以外だと、水泳ですね。そう……「自分のグループでの役割はなんだろう？」と改めて考えたとき、「橋本くんがシンガーなら、俺はダンサーだな」と。ダンスに必要な柔軟性のために、筋肉が固くなるウエイトトレーニングから水泳に切り替えました。とはいえ、1往復でも良しとする自分に甘いスタイル（笑）。でもそれで、昔から水の中、潜水が好きだったことを思い出しました。普段行けないところに行ける感じがいいですよね。
――ファンの間では、戸塚さんが長らくパフォーマンス中に頭に巻いていたバンダナを外したことが話題になりましたが、松本潤さんのアドバイスだったそうですね。
戸塚：髪を切って、バンダナをしていてもしていなくても変わらないから外そうかと思っていたのですが、『WE ARE!』大阪公演の楽屋で、松本潤くんに「せっかく髪切ったんだから、それ（バンダナ）外せば？」と言ってもらえたこともあって。単に「髪を切ったから」という理由よりもいいですよね（笑）？
――メンバーからの反響はありましたか？
戸塚：いや、特にないです（笑）。
――寂しい気持ちもあったのではないでしょうか。
戸塚：ないですね（笑）。髪が長いとライブでまとめられて良かったくらいで。ロン毛だった期間って2年くらいなのに、それだけみなさんの印象に残っているということは、やり切ったと言えるんじゃないでしょうか。でも、ロン毛の間、Creepy NutsのR-指定さんか、又吉直樹さんを演じる役が来ればいいなと思っていたのになぁ（笑）。今は夏だし、短い方が良いですね。むしろ坊主にして、『マッドマックス』みたいな感じを出したい（笑）。
――いきなり坊主にしないでくださいね（笑）。戸塚さんの自由奔放なスタイルは時に「奇行」と表現されることもありますが、あくまで人に言われるものであってご本人は意識していないとは思うのですが……。
戸塚：意識はまったくしていないですね。周りに言われるがまま。いかようにも楽しんでいただければ。
――最後に、個人としての今後の目標を教えてください。
戸塚：自分の身体の限界がくる前に、コンテンポラリーダンスの世界にどっぷり浸かってみたいんですよね。ダンスのショーに出られるくらい、自分の肉体を持っていけるのか試したい。何者にもなれないなら、いろいろなことをやった方がいいなと思っていて。時間があったら、海外へダンス修行にも行ってみたいな。こういうことは、とりあえず言っておかないと！
――挑戦を続けられる心の強さがあるんですね。
戸塚：育ってきた環境がそうだっただけですよ。いろんなことを超シリアスに考えるけど、最終的にはその自分を「大丈夫、大丈夫」って笑えるようになった自分がいるんです。だから続けられるのかな。
※1：https://realsound.jp/2024/06/post-1673463.html
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A.B.C-Zが、6月5日に14thシングル『君じゃなきゃだめなんだ』をリリースした。結成15周年を迎えた昨年末に河合郁人が脱退…
■リリース情報
8thアルバム『F.O.R-変わりゆく時代の中で、輝く君と踊りたい。』
発売日：2024年8月21日（水）
購入：https://pony-canyon.lnk.to/FOR
【初回限定盤A】
CD+Blu-ray PCCA-06320 / CD+DVD PCCA-06321 / 4,620円（税込）
＜CD＞
M1.Jigsaw
M2.君の隣で目覚めたい
M3.WAI WAI STAY
M4.Red Bee
M5.君じゃなきゃだめなんだ
M6.じゃないほう讃歌
M7.宇宙旅行
M8.拝啓 今日を共に生きる貴方へ
M9.I-MI-JI
M10.怪奇な美少女
M11.INTO THE BREEZE
M12.Twilight Blue
M13.さよならしないと
＜Blu-ray / DVD＞
・「君の隣で目覚めたい」Music Clip
・「Jigsaw」Dance Clip
・「君の隣で目覚めたい」Dance Clip
・「君じゃなきゃだめなんだ」Music Clip
・Making of 「F.O.R-変わりゆく時代の中で、輝く君と踊りたい。」
【初回限定盤B】2 CD PCCA-06322 / 4,180円（税込）
＜CD-1＞
M1.Jigsaw
M2.君の隣で目覚めたい
M3.WAI WAI STAY
M4.Red Bee
M5.君じゃなきゃだめなんだ
M6.じゃないほう讃歌
M7.宇宙旅行
M8.拝啓 今日を共に生きる貴方へ
M9.I-MI-JI
M10.怪奇な美少女
M11.INTO THE BREEZE
M12.Twilight Blue
M13.さよならしないと
＜CD-2＞
M1.浮遊(橋本良亮ソロ)
M2.月に行くね、光の連続（戸塚祥太ソロ）
M3.リマレンス（五関晃一ソロ）
M4.Stay Back(塚田僚一ソロ)
【通常盤】
CD ONLY PCCA-06323/3,300円（税込）
＜CD＞
M1.Jigsaw
M2.君の隣で目覚めたい
M3.WAI WAI STAY
M4.Red Bee
M5.君じゃなきゃだめなんだ
M6.Dance Monster ※通常盤限定収録
M7.じゃないほう讃歌
M8.宇宙旅行
M9.拝啓 今日を共に生きる貴方へ
M10.ダレモガナイモノネダリ ※通常盤限定収録
M11.I-MI-JI
M12.怪奇な美少女
M13.INTO THE BREEZE
M14.Twilight Blue
M15.さよならしないと
＜封入特典＞※全形態共通
F.O.Rスペシャルキャンペーンカード
＜予約購入先着特典＞
【初回限定盤A】シール-キラキラA.B.C-Zを、たくさん貼りたい。 ver A.
【初回限定盤B】シール-キラキラA.B.C-Zを、たくさん貼りたい。 ver B.
【通常盤】シール-ジャケット写真を、4つ貼りたい。
※特典は形態毎に別の絵柄となります。
※特典につきましては、一部取り扱いの無いCDショップもございますので、詳しくは店舗までお問い合わせ下さい。
※ネット販売につきましても、一部取り扱いの無い場合もございますので、各WEBショップの告知をご確認下さい。
＜会場CD販売情報＞
フジテレビ『お台場冒険王2024～人気者にアイ♡LAND～めざましライブ』
日時：8月22日（木）開場12:30／開演13:00
会場：冒険ランド「アイランドスタジアム」
オフィシャルサイト：https://www.fujitv.co.jp/bohkenoh2024/
当日会場で8thアルバムを1枚ご購入ごとに、先着で「ジャケット絵柄うちわ- 照りつく夏の中で、汗かく君を涼めたい。」をプレゼント。
※特典には数に限りございますので、あらかじめご了承下さい。
※販売時間：10時～14時予定
■ライブ情報
『A.B.C-Z Concert Tour 2024 F.O.R』
8月31日（土）～9月1日（日）大阪・オリックス劇場
9月11日（水）～9月12日（木）神奈川・神奈川県民ホール 大ホール
9月14日（土）～9月15日（日）愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
9月23日（月・休）熊本・熊本城ホール メインホール
9月28日（土）～9月29日（日）東京・LINE CUBE SHIBUYA（渋谷公会堂）
A.B.C-Z公式HP：https://abcz.ponycanyon.co.jp/
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