Number_i、海外フェス経て『ロッキン』『サマソニ』出陣へ “逆説的ルート”で国内でも広げる活動規模

 音楽フェスへの出演といった部分もそうだが、楽曲制作などのクリエイティブ面に関してもそう。たとえば、デビュー曲の「GOAT」はそれまでの彼らのイメージを覆す全編ラップ。ミニアルバム『No.O -ring-』収録の「BON」はHIPHOPをベースに和のサウンドを取り入れ、セクションごとに雰囲気を変えるなど、音楽への深い探求心も垣間見える楽曲だった。

 Number_iを結成してから自分たちでアイデアを考える機会が増えたこと、実際に楽曲やMV、CDのブックレットやグッズの制作までメンバーが携わっていることを、彼らは『Newsweek Japan』2024年8月13日・20日号(CCCメディアハウス)をはじめとした複数のインタビューで明かしている。つまり、活動のすべてに責任を持ち、自分たちで意思決定を下しているということだ。

 初めてのことに挑み続けることに、不安や恐怖はないのだろうか――。そんなことを考えてしまうが、おそらく彼らは「何事もやってみなければわからない」と知っているのだと思う。一度チャレンジしてみることで、周りから反応をもらえたり、自分自身も新たな気づきがあったりと、次の方向性が見えてくる。不安や恐怖を乗り越えたら、大きな自信に繋がる。扉を開けた先にしか、知ることのできない景色があるのだ。

 『コーチェラ』出演が世界への第一歩だったとしたら、彼らの道のりはまだここからさらに広がっていくことになるだろう。確実な行き方はないから、今は目の前の一つひとつのことにベストを尽くしながら、可能性を探っていく。彼らを見ていて感じるのは、自らの手で未来を切り拓いていける人たちだということ。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』や『SUMMER SONIC』の初出演もまた、大きな夢へ向かう歩みのひとつとなるはずだ。

※1:https://x.com/number_i_staff/status/1780006748289650939

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