また、以前共演していた『20歳のソウル』には佐藤も出演しており、彼との共演も2回目となる。佐野は『明日を綴る写真館』完成披露舞台挨拶において「前回（『20歳のソウル』）撮影が終わった時に『佐野、芝居好きだろ。もっと芝居した方がいいよ』と言っていただいて、それが自信に繋がって映像のお芝居が大好きになれているので、素敵な方々とご一緒して素敵な映画を撮れて本当に幸せです」と当時のことを語っており、その一言も忘れずに数年経った今、エピソードとしてしっかりとコメントできるところも、彼が人と距離を近づけられる秘訣のひとつのように思う。映画の公式Xに投稿されているふたりの動画では佐野が佐藤の写真を撮りながら「投げチューとかいただいても？」と言い、佐藤が「なんでやねん！」と笑うやり取りもあり、ベテラン俳優・佐藤との仲の良さが垣間見える。

　佐野がグループの外でも、仕事への誠実さとナチュラルな愛嬌で歳の離れた共演者とも距離を縮めて信頼関係を築き上げる様子は流石としか言いようがない。きっと今回言及した共演者以外にも、現場でたくさんの関係者に愛されているのだろう。その反面、作品内では人付き合いを避けてきた青年を演じる。今週末の公開を楽しみにしたい。