Anonymouz、表情でも歌のメッセージを伝えたワンマン スペシャルゲスト 春野とのコラボも

 Anonymouzが2月12日、ワンマンライブ『Anonymouz Live 2024〜夢までついてきて〜』を渋谷duo MUSIC EXCHANGEで開催した。彼女にとって2024年一発目のライブであり、2月2日にリリースした配信シングル「あらいざらい feat. 春野」がスペシャルゲスト・春野と共に初披露されることが告知されていた本公演。場内が暗転し、バンドメンバーに続いてAnonymouzが登場すると温かい拍手が沸き起こり、ライブがスタートした。

 オープニングはエモーショナルなシティポップ「シガレット feat. xea」。会場が一瞬にして心地良い浮遊感に包まれ、どこまでも突き抜けるような歌声が響く。登場時のやや緊張した面持ちはすぐにほぐれ、サビでは高く手を上げながらオーディエンスを巻き込んでいくAnonymouz。この空間が楽しくてたまらないといった様子で1曲を歌い終えると「今日は最後までよろしくお願いします!」と挨拶し、次曲へとつなげた。

 その後は、Anonymouzのさらなる深部へいざなうようなナンバーが続く。「シガレット feat. xea」よりテンポアップし、スピード感のあるグルーヴに体を揺らしながら歌った「Ladder」、Anonymouzの煽りで観客が一斉にハンズアップした「Hide & Seek」は、フロアの温まりを感じるとともに彼女の笑顔が増えていく。そして、それが温かな輪となっていくのを感じたときに、昨年から解禁した顔出しの意味――“表情も含めて歌のメッセージを伝えたい”という彼女の想いが改めて頭をよぎる。

 「ようこそー!」とにこやかな表情を浮かべた最初のMCは、「Anonymouzの今年初ライブ、今日はフルバンドで盛り上げていきます!」と気合十分。そして「2日後はバレンタインだね」と、3曲連続のラブソングメドレーへ。オーディエンスの没入感MAXの「夜行性 (100回嘔吐Remix) feat. 和ぬか」、少ない音数で透明感あるボーカルが際立った「If I Was」、パーティームードな「恋をして」と、彩り豊かなナンバーで“Anonymouzの愛”を届けるように歌い上げる。特に「恋をして」は、春っぽい甘やかさの中、会場中がひとつになったクラップに得も言われぬ幸せを感じた。

 初披露の新曲一発目は「今日のライブのために作ってきました」と紹介した「なにする?」。Anonymouzの楽しいおしゃべりを聞いているかのような等身大のリリックで、途中、「歌って~!」と呼びかける場面も。オーディエンスも初めてとは思えないほど完璧なコール&レスポンスで応え、極上の一体感を作り上げた。その後は、赤のアグレッシブな照明の下でクールに魅了した「Lips」やダイナミックなロングトーンが圧巻の「River」などを届けて前半戦が終了した。

 中盤のMCでは開口一番「みんな、声出るね!」と興奮気味のAnonymouz。先ほどの「なにする?」がすごく楽しかったと素直な言葉で感想を述べる。そして次の曲も新曲だと明かし、「自分の直感を疑わずに信じたほうがいい。そんな想いを込めた作った曲です」と「潜在的最愛」をパフォーマンス。情感たっぷりのバンドサウンドに絡む、どこか妖艶で己を解放するようなボーカルが鮮烈で、ここまでの曲とは大きく異なる世界観にじっと聴き入る観客も。音源化が待たれるナンバーだ。

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