ME:Iメンバー紹介第7回：飯田栞月　持ち味を活かして予想外の成長を見せる未知数な伸び代

　オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』（以下、日プ女子）から誕生した11人組「ME:I」（ミーアイ）。

　国民プロデューサー（視聴者）の投票で選ばれたデビューメンバーの中には、安定的に上位をマークしていた者もいれば、驚くべき躍進を遂げた練習生もいる。飯田栞月は、完全に後者のパターンだ。

　彼女の初回順位は31位だった。その後も30位台を行き来していたのだが、番組の終盤には、初めてデビュー圏内の10位にランクインし、最終的には7位でこのオーディションを終えることになった。

　これは国民プロデューサーの投票による結果のため、彼女のスキルや成長ぶりはもちろん、多くの人から愛される魅力があったからこそのこと。いったい彼女のどんな部分が愛されているのか、そして今後グループの一員としてどのような魅力を発揮してくれるのか考察したい。

　飯田の代名詞といえば、何よりも歌である。大きく話題となったのはグループバトルにてSPEEDの「Body & Soul」を披露した時。華奢な体からは想像もつかない、伸びやかで安定感のある歌声は多くの国民プロデューサー、そしてトレーナー陣や練習生を驚かせた。しかしながら、その話題は決してポジティブなものだけではなかった。元宝塚音楽学校受験生であり現役音大生という経歴ゆえのクセが抜けなかったことに対して、ボーカルトレーナー イ・ホンギからは「クラシックかな？」とやや厳しいコメントも。「オペラだった」「クラシックバージョンだ」といった感想はSNSでも散見された。

　そもそも体調不良で思うようにレッスンできずに挑んだグループバトル。このときの悔しさを胸に、飯田は続くポジションバトルで安室奈美恵の「Hero」を披露した。すると、今度はガラッとイメチェンした金髪ボブのビジュアルと、歌における“脱クラシック”っぷりが話題に。伸びやかで安定的に高音パートを歌う反面、楽曲に合わせた声色で国民プロデューサーを魅了したのだ。