澤田 空海理、新たな時代が求める“良い歌”を紡ぐ音楽家 メジャーデビュー曲「遺書」に刻む宣言

 「遺書」へ向かう手前。インディーズラスト配信シングルとなった「ケーキの残骸」にも着目してほしい。耳に残るキャッチーなポップソングだ。

 〈私が愛した偏りへ、心からの愛を込めて送ります。〉と歌い始める、日常へフォーカスした私小説的なナンバー。対象となる人と生活することで浮かび上がる自らの想い。愛情という名の快楽物質が執着へと変化していく過程を、見事にケーキと包丁に見立てて表現している。

澤田 空海理「ケーキの残骸」 Music Video

 すれ違う心情。個と個であり、溶け合えないことへの執着。愛と憎悪は表裏一体。そんな、えぐる心模様を歌い紡ぐ。しかも、自ら編曲することによって、テーマとは裏腹に中毒性の高いキラキラした明るいポップソングへと昇華している。それこそが表現者・澤田 空海理が解き放つ個性=オリジナリティーだ。

 作詞作曲、編曲まで手がける令和時代をアップデートしていくシンガーソングクリエイター・澤田 空海理。新たな時代には新たな音楽家が求められる。音と言葉が奏でる極上のハーモニー。深みある繊細なる表現力の高さ。2024年、あらためて、そのずば抜けた才能に期待したい。

『遺書』

■リリース情報
『遺書』
配信中
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