そんな真逆なふたりの感覚は、11月5日放送のラジオ『ShinTsuyo POWER SPLASH』でも見受けられた。お店に行く際は必ずオープンしているかを確認するという香取。むしろ行きつけのお店はスマホに連絡先を登録し、そこに営業時間や定休日などの情報も添えているという。そんなしっかり者の香取に、草彅は「すごいね、用意周到だね」と、やはり感心しっぱなし。

　対して、草彅は飛び込みで行きたい派だと熱弁。「いきなり行ったほうが、いろんな出会いがありそうで」と事前に連絡すると面白いことが起こる芽を摘んでしまいそうな気がしてならないのだという。だが、そのワクワク感と引き換えに、行った日に限ってお店がお休みということも。そんな時は「ちょっと立ち止まるよ。“あぁ～”って感じで」と笑い、香取から「“あぁ～”じゃないよ！」と、またもやツッコまれるのだった。

　「無人島に連れて行くなら、慎吾さん？（稲垣）吾郎さん？　ま、慎吾さんかな〜。慎吾ちゃん、頼りがいがありそう」とは、草彅が「【新しい今、思うこと】#草彅剛 100の質問 -2023年ver.-」の動画で話していたことだ。緻密に計算をして行動する香取と、何が起こるかわからないことを楽しみたい草彅。そんなお互いの“らしさ”を尊重し、「すごい」と楽しんできたからこそ、ケンカなど無縁の日々を過ごしてきたのだろう。

　ひょっとしたら、そんな対照的な性格のふたりが出会い、長い時間を共に過ごしてきたからこそ、ひとりずつバランスよくまとまるのではなく、自分にない部分を相手に任せる形で、より自身の個性や才能を洗練することができたのかもしれない。個々の活動を見て、お互いに感動することも珍しくないふたり。改めてお互いを補い合いつつ、それぞれを伸ばしていくことができる稀有な関係性と言える。そんな“しんつよ”ならではの相反する魅力が、今後もさらに熟成されていくことを楽しみにしている。