8月19日、20日に東京ドームにて行われた『ALL Johnnys' Jr. 2023 わっしょいCAMP! in Dome』。本公演には、東西のジャニーズJr.が約200人集結。7月16、17日の京セラドーム大阪公演と合わせて約20万人を動員した。

　本公演の魅力は、なんと言ってもグループの垣根を越えたコラボであろう。シャッフルステージやVSコーナーに加え、観客によるスマートフォンでの撮影が許可されたアンコールでは、普段は見られないコンビやトリオで仲睦まじくドームを縦横無尽に走り回る姿、スマートフォンのカメラに複数人で愛嬌のあるファンサービスをする姿が。撮影した写真や動画はSNSへのアップロードがOKだったこともあり、公演後はここでしか見られない組み合わせを楽しむファンの声が多く上がっていた。そこで、本公演で特に目立っていたグループを越えたコンビをピックアップしたい。

　まずは、HiHi Jetsの髙橋優斗とAぇ! group・正門良規による安定感のあるMCコンビ。ジャニーズJr.のメンバー8人とジャニーズWESTの濵田崇裕が出演したドラマ『恋の病と野郎組』シリーズでは対立することもある関係性だった2人。しかし、ドラマの役を抜ければ仲が良く、生配信が行なわれた8月20日の東京ドーム公演ではMCとして2人で東西のジャニーズJr.を柔らかい雰囲気で包みこみながら、滞りなく回していた印象。お互いへの信頼感があってこそだと感じさせられた。

　東西ジャニーズJr.による夢のコラボといえば、矢花黎（7 MEN 侍）、稲葉通陽・青木滉平・檜山光成（少年忍者）、正門良規・佐野晶哉（Aぇ! group）による「Special Order」（SixTONES）での東西バンド共演も外せない。冒頭被っていたフードをそっと脱ぎ、決めるところでしっかりと決めていた佐野と、頭を振り乱し全身でパワフルに演奏する檜山によるツインドラムは東京ドームという会場にふさわしい圧巻ぶりだった。実は、2020年に『ミュージックステーション』にてコラボした際に「ドラムをやっている」と話していた2人。京セラドーム・東京ドームという大舞台で共演が叶うだなんて感慨深い。

　会場の黄色い歓声を集めていたのは西村拓哉（Lil かんさい）と田村海琉（少年忍者）のコラボ。Kis-My-Ft2 北山宏光と藤ヶ谷太輔が、時に指を絡ませながらお互いに白と黒のインクを塗り合うパフォーマンスが印象的な「REAL ME」をカバーした。勢いづく関西ジャニーズJr.の中でその一端を担っているLil かんさいと、大所帯で活動し、日に日に一体感を増していく少年忍者。そんな2つのグループを牽引しているという共通項のある2人。見ているこちらが思わずハラハラするような色っぽい視線を向け合い交わる様子から、2人のポテンシャルが伝わるパフォーマンスだった。