この後のMCタイムで、「當山みれい」と「MIREI」では曲調や歌詞の内容が異なる曲を歌ってきたが、ここにきて両者の方向性が近づいてきたと説明。ここからの3曲は特に今聴かせたい曲だとして、「嵐の前の静けさに」、「sugar spot」、「あなたをやめられない」を続けざまに披露。まるでギアを一段上げたような、さらに情感を込めた“大人モード”での歌唱がこの日最も印象的だった。

　「Lonely in Tokyo」の歌詞にも絡め、「孤独は、寂しいものだけれど、みんな同じように抱えているもの。私はそんな孤独を、これからも曲にして歌っていく」とファンに伝えると、本編最後の曲として披露されたのは「^^（ニコニコ）」。サビでは振りマネで盛り上がる客席と一体となったパフォーマンスで、会場はあたたかい空気に包まれた。

　アンコールでは、バンドマン、ダンサーとお揃いのツアーTシャツを着て登場。「雨の音」に続いて「願い〜あの頃のキミへ〜」のイントロが流れると、客席からは大合唱が。この夜の、ステージ上と客席がまさに一体となった空間を象徴するような、ラストを飾るにふさわしい曲でショーは余韻もたっぷりに幕を閉じた。と思いきや、「^^」だけは撮影OKと皆に伝えるのを忘れてしまったとのことで、客席中が携帯電話のカメラをステージに向ける中、1ヴァースだけ「^^」を再演。かっこよくて笑顔も溢れるショーは、これからもっと多くの人を魅了していくだろう。