『ザ少年倶楽部』は、入所まもないメンバーも表舞台に出て、観客やカメラの前でパフォーマンスやトークをするという、デビュー以降も続く下地を養う貴重な場になっているのだろう。実際にジャニーズはデビューしたてのグループであっても、パフォーマンスはもちろん、的確な尺と内容で喋るトーク力、盛り上げ方などスマートにこなしている。

　それだけでなく、「ジャニーズJr.」という将来への明確な約束がない中で、迷い悩みながらも夢や目標に向かい、模索しながらどれだけの時間を投じてきたのか。それぞれの10代、20代という時期と共に過ごしてきた貴重な番組だ。

　いちファンとして表に出ながら下積みをしていくことの意義を改めて感じ、彼らの軌跡に触れたことでさらに応援に力が入った人も多いのではないだろうか。現在出演しているジャニーズJr.にとってもSixTONESやSnow Manは追いたい背中になっているのだろう。様々なステップを経て成長していく彼らのこの先が楽しみでならない。