Stray Kids、SEVENTEENら来日公演ラッシュ、BIGBANGの4年ぶりカムバックも K-POPボーイズグループシーンの2022年

K-POPボーイズグループシーンの2022年

第4世代がグループの強みを活かしながら躍進

 2022年は、第4世代の活躍も凄まじかった。今回はその代表とされるグループをデビュー順にひとつずつ見ていく。

 まずは、THE BOYZ。今年に入ってからはキャリア初のワールドツアーを開催し、北米、ヨーロッパ、アジアの各都市での公演で世界中のTHE B(ドビ/THE BOYZのファン)と交流した。彼らは特に韓国国内で人気が高く、KSPO DOMEでの国内公演は販売開始すぐに全席完売するほどである。日本でも、10月より東京・神戸・福岡の3都市ツアーで4万人を熱狂させた。先日の『2022 Asia Artist Awards』ではベストアーティスト賞を受賞するなど、着実に人気を集めている。

 Stray Kidsは「自主制作アイドル」として、さらに世界に認められ、飛躍を遂げた年ではないだろうか。象徴的なことはやはり、3月発売の『ODDINARY』、10月発売の『MAXIDENT』の2作連続で米「Billboard 200」1位を獲得したこと。さらに『MAXIDENT』は、韓国CIRCLEチャート基準の累積売上が300万枚を突破している。そして先日の『2022 Asia Artist Awards』の大賞「Album of the Year」受賞は、彼らにもSTAY(Stray Kidsのファン)にも意味深いものとなった。来年にはアンコール公演として初の日本ドーム公演と北米スタジアム公演を控えており、約1年にわたるワールドツアーがいよいよフィナーレを迎える。

 ATEEZは、上半期と下半期で2つのワールドツアーで日本と北米大陸の各都市を巡り、衰えぬ海外人気を証明した。彼らの鬼気迫るパフォーマンスが海外ファンの心を掴んでいるのだろう。また、今年はOSTへの参加も目立つ。PLAYLISTのオリジナルドラマ『MIMICUS』では「Let’s Get Together」、Netflixのアニメーションシリーズ『外見至上主義』では「Like That」を歌唱。そして日本では来年1月から『デュエル・マスターズ WIN』(テレビ東京系)の新OPテーマとして「Limitless」が採用されている。さらに、12月30日にはカムバックを予告しており、年末年始の活躍にも期待したい。

 TOMORROW X TOGETHERの話題で特に印象的なのは、アメリカの3大音楽授賞式の1つである『American Music Awards』にK-POPアーティストとして唯一レッドカーペットイベントに出席したこと、そしてヨーロッパ最大音楽授賞式『MTV Europe Music Awards』で初受賞したことだろう。また、日本初の単独公演もその唯一無二の世界観を表現しつつ、MOA(TOMORROW X TOGETHERのファン)との絆を確かめた。そして、来年1月のカムバックでは早くもコンセプトの新章が始まる。

 TREASUREは、先日の『2022 MAMA』で観客を惹き込むパフォーマンスで話題になったことが記憶に新しい。彼らの強みはやはりプロデュース力とパフォーマンス力だろう。特に、今年発売の『THE SECOND STEP : CHAPTER TWO』では、メンバーがタイトル曲「HELLO」を含む全6つのトラックに携わっており、TREASUREらしく多様なジャンルの音楽を届けてくれた。そんな彼らは、現在全国7都市・24公演で21万人を動員するツアーを開催中だ。来年1月末のドーム公演では、どのように人々を魅了するのだろうか。

 デビューから約2年で急速にファンダムを拡大させているENHYPENは、来年1月に日本デビューからわずか約1年半で単独ドーム公演を実現させる。それを裏づけるような実績も確かだ。日本では、オリコンやBillboard JAPANのチャートで1位を獲得し、その人気を証明。そして『MANIFESTO:DAY1』が、米「Billboard 200」で6位となり、TOP10に初チャートインしている。平均年齢約18歳の彼らがキャリアを重ね、洗練されたときに立つ舞台が今から楽しみである。

2022年の兵役事情、94年生まれ以降が続々と入隊

 ボーイズグループと切っても切り離せないのが兵役である。今年除隊したのは、EXOのスホ、チェン、チャニョル、DAY6のソンジン、PENTAGONのフイらだ。

 また、今年は年齢制限的に1994年生まれ以降の入隊が目立つ。世界的にも大きなニュースとなったBTS JINに加え、DAY6は、ドウンとウォンピルが入隊し、メンバー全員が兵役に従事したことになる。他にも、PENTAGONのホンソク、ASTROのMJ、SF9のインソンとヨンビンらが入隊した。来年は、1994〜1995年生まれの入隊が目立つと予想される。

 2022年もボーイズグループの話題が絶えない1年となった。2023年には、オーディション番組『LOUD』から選ばれたグループのデビューや、『BOYS PLANET』『Nizi Project Season2』など大規模オーディション番組も予定されており、さらなる盛り上がりを見せることだろう。

※1:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2190703

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