TWICEメンバー分析 第4回：ミナ、静かに大きな影響をもたらしてきたグループのキーパーソン

　また、歌声以外の場面でも、ミナがその場に「転」をもたらしたシーンとしてひとつ印象的なものがある。2019年に韓国で放送された、TWICEが所属する芸能事務所JYPエンターテインメント正社員の採用資格をかけてインターン生がミッションに挑戦する内容の番組『Super Intern』内で、TWICEメンバーが参加者の面接を行う機会があった。

　それまで他のメンバーたちがそれぞれ質問を投げかけているのを見守っていたミナが口を開き、静かに発したのはなんと日本語での問いかけだった。突如（参加者にとっての）外国語で質問され、思わず驚きの表情を浮かべたインターン生たちと、それを見守るオーディエンス。この行動の背景には単純に日本語の能力だけでなく、予想外のシチュエーションに置かれた際の対応力や柔軟性に参加者たちの資質を測る意図があったのではないかと推測されるが、それにしてもこの鋭い機転と深い洞察力、そして一瞬でその場の空気を変えてしまう力に、“ミナらしさ”が表れていた場面だったと思う。

　パフォーマンスでも、ふとした言動からも、さまざまな場面においてポジティブな変化を起こす存在となっているミナ。そんな彼女は、今年グループ活動の契約更新が行われたTWICEにおいて、今後もさらなる進化の原動力となっていくのではないだろうか。