さらに、声優個人のYouTubeチャンネルでもオリジナルの企画などを立ち上げ、視聴者を楽しませている。バラエティ番組や舞台などで引っ張りだこな宮野真守は、2020年6月から自身のYouTubeチャンネルにて『Road to LIVING!』と題した動画配信プログラムを展開。MV撮影の裏側やゲーム実況、カラオケ企画など、ファンから企画案を募りながら持ち前のユニークなキャラクターを生かして動画を投稿している。

　梶裕貴は2020年4月から童話や小説などの朗読を自身のチャンネルに投稿している。声優としての魅力を惜しみなく発揮した心地いい朗読で、視聴者からも好評だ。

　花江夏樹はゲーム実況を活発に行っており、声優仲間や実況者とのコラボも交えながら、声優ファン以外からも人気を得ている。特に『闇のゲーム』シリーズは、声優が集まりバトルアニメ顔負けの声色でテーブルゲームやカードゲームなどをするという、まさに声優ならではの企画。こちらは声優ファンからの人気も高い。

　コロナ禍を経て、歌やゲーム、トークなど、様々な方面のYouTube活動に声優が積極的に進出しており、多様な表現に触れることができるようになった。これからもこのような新たな試みは、ときにプラットフォームを越えて続いていくだろう。どのようなプロジェクトが声優の新たな魅力を引き出すのか、楽しみだ。