こうした多彩な表情を見せるオリジナル曲に加えて、あいみょんからデュア・リパまでカバー曲も幅広く発表している。4月にTikTokにアップされたgnash 「imagine if」のカバーは250万回再生を記録。そのしなやかで甘美な歌声によって若い世代を中心にリスナーを増やすきっかけの一つとなった。また先述のEP『i’s』に収録されていた「帰り路」はリリースされた翌月にSpotifyのバイラルチャートトップ50にもチャートイン。この楽曲は同EPに入っている「Awake」「Moment」「Freedom」とは一味違う、メロディアスで穏やかな1曲であり、普遍性という点では頭1つ抜けている印象だ。

　「帰り路」は生活の中で芽生える孤独感を歌詞に綴っており、歌声からも生きる上での疲弊感やそれを受容していくような温かみを感じ取れる。リスナーを力強く鼓舞するのみならず、寄り添うような形でも彼の楽曲は届きつつあるのだ。『競争の番人』のプロデューサーである野田悠介氏は主題歌への起用にあたって「idomさんの『帰り路』を聞いた時のはかなさや弱さを抱えている歌声がこの作品に合うのではないかと思い、idomさんにお願いをさせて頂きました！」とコメントしている（※1）。今回のドラマに書き下ろされた新曲「GLOW」も「帰り路」に匹敵するような普遍性を持ち、公正取引委員会を舞台としたエンタメミステリーというストーリーを彩るものが期待できるだろう。idomは今回の主題歌起用を機にさらに勢いづき、2020年代の音楽シーンをもっと面白いものにしていくはずだ。

※1：https://www.fujitv.co.jp/kyosonobannin/news/index07.html

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■番組概要
『競争の番人』
≪放送日時≫
7月11日（月）スタート　毎週（月） 21時～21時54分
※初回30分拡大（21時～22時24分）
≪出演者≫
坂口健太郎、杏、小池栄子、大倉孝二、加藤清史郎／小日向文世／黒羽麻璃央、大西礼芳、石川萌香／寺島しのぶ 他
≪原作≫
新川帆立『競争の番人』（講談社）
≪脚本≫
丑尾健太郎、神田 優、穴吹一朗、蓼内健太
≪音楽≫
やまだ　豊
≪主題歌≫
idom『GLOW』
≪プロデュース≫
野田悠介
≪演出≫
相沢秀幸、森脇智延
≪制作・著作≫
フジテレビ

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