BTS、メンバーの覚悟と絆を感じる特別な数字=7 『77Q 77A』の回答からも伝わったグループの一貫したスタンス

 「BTSは7人がひとつになって曲を完成させるので……」とはインタビューでJINが答えていたフレーズだ(※1)。コロナ禍で思うようにライブ活動ができなかった時期を経て、ようやく開催された『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE』では、それまでの想いを爆発させるかのように7人全員が総出演するセットリストを披露した。

 “BTSは7人でひとつ”。その一貫したスタンスに『2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR』で流れた詩の「7つでありながらひとつ ひとつの心臓を分かち合った7人の少年」という一節を思い出す。もしかしたら7人にとってBTSというグループそのものが、ひとつの心臓なのかもしれない。

 BTSにとって特別な数字“7”。かねてより世界各国でも聖なる数字や神秘的な数字として、多くの意味が見出されてきた。ラッキーセブン、七福神、七不思議、七变化、七音音階、7色の虹……1週間が7日で区切られる理由として、7が“完全・すべて“を示しているという説もある。まさにBTSにおける“7”も“完全”であり“すべて”。その“7”をタイトルに起用したアルバム『MAP OF THE SOUL:7』のリード曲が「ON」だったことも、RMの語った「『ON』がBTSのチャプター1のひと区切りだった」という言葉と連動しているようだ。

 ちなみに、生年月日の数字を足して導き出すソウルナンバー診断をBTSのデビュー日(2013年6月13日)に照らし合わせると“7"になるというのも、なんとも運命めいている。そんな数字に守られるように、7人で走り続けてきたBTSのメンバーが、このタイミングで友情タトゥーとして“7”を刻んだことも、より大きな意味を感じずにはいられない。

 もし今後7人一緒に活動することが難しくなったとしても、“7”を見ればBTSとつながり続けているのだと奮い立たせることができる。それぞれの“1”を強くすることで、より大きく強い“7”になることができる。そんな強い決意が表れているようだ。これからソロ活動が充実すると見られるBTS。もちろん寂しい気持ちはありながらも、メンバーの揺るぎない覚悟と確かな絆を感じさせてくれる“7”を感じながら、“完全”となる瞬間を待ちたい。

※1:https://www.gqjapan.jp/culture/article/20220403-cover-story-bts

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