一方で、もう一つのA面の「三銃士」はGReeeeNが提供した一曲。跳ねるリズムの上で、小気味良いカッティングギターや、ドラマチックなストリングスが要所で味付けするアッパーチューンだ。ブラスセクションに存在感があり、それが楽曲のテンション感を押し上げるのに一役買っている。サビにおけるオーディエンス参加型の作りは、ライブでの盛り上がりも期待できそうだ。

　NEWSの3人を“三銃士”に見立てた歌詞は、〈1人で震える夜は 温めてみせるよ〉といった聴き手に寄り添うフレーズが印象深い。また、〈世界何周でも〉〈3000年先でもきっと〉〈まだ見ぬ世界へ〉といったワードチョイスが世界観の広さを感じさせている。明るいサウンドとファンタジックな歌詞が楽しめるポップソングだ。

　通常盤には2曲のカップリング曲が収録されている。「TOKYO SUMMER」は「LOSER」と同様にヒロイズムによる提供作品。表題曲とは打って変わってゆったりとしたテンポの一曲だ。また「Deeper & Deeper」はm-floの☆Taku Takahashiが作曲と編曲を手がけた一曲（作曲は栗原暁との共作）。現代的なクラブ仕様のサウンドで他の収録曲とは一味違ったテイストが味わえる。

　シングル29作連続1位という記録更新中のNEWS。両A面の今作は表題2曲いずれも聴く者に力を与えたり寄り添ったりと、NEWSのポップスターぶりが楽しめるシングルだ。

※1：https://www.oricon.co.jp/news/2239383/