それから「こういう時にしか」と前置きし、座り直しながら緊張した面持ちで、誰かに電話をかける西畑。西畑がスピーカーで通話しはじめ、声を聞いたメンバーは電話口が二宮率いる「ジャにのちゃんねる」だと勘づき、今までにないスピードで立ち上がった。この姿に「The ジャニーズイズム」を感じた。

　唐突に「自己紹介していいですか」と言う二宮に「みなさん知ってますけど」と挟んだ大西。絶妙な間にひと言添えられる、大西のバラエティ力が垣間見える。前触れなくはじまった「ジャにのちゃんねる」の4人の先輩（二宮・KAT-TUN 中丸雄一・Hey! Say! JUMP 山田涼介・Sexy Zone 菊池風磨）の自己紹介が繰り広げられる画面を、満面の笑みで見つめ、盛りあげる7人の後輩力も見応えがある。また、大先輩の自己紹介を画面収録でしっかりと納めた西畑は見事だ。

　電話口で「みんな出たからちゃんとポイントにしてね」という二宮の言葉を聞いて「ポイント100倍くらいにしてくれますかね？」と子犬のような眼差しで撮影陣に聞く西畑。すかさず1歩前に出ながら「甘すぎるやろ、せこい〜」とメンバーからはブーイングが飛んだ。このわちゃわちゃ感も、なにわ男子から目が離せない魅力である。

　制限時間に達し、動画は集計へと移る。大先輩が複数登場したことから現場が盛り上がったなか、プライベートな時間に事務所まで来てくれた向井に「（来てくれて）嬉しかった」と改めて歓迎した大西。大西のひと言はここでも秀逸である。途中、通話が被ったり先輩とビデオ通話がつながったりと、てんやわんやだった「なにわ男子 人として誰が1番慕われているのか選手権」は、「ジャにのちゃんねる」とビデオ通話がつながり、大量得点を果たした西畑の勝利で終わった。

　自由にはしゃぐなにわ男子を見られる、彼らのYouTubeチャンネル。本企画はわちゃわちゃしたなかで垣間見えた、彼らの素に近い姿から目が離せない動画だった。グループの垣根を超えた関わりが見られた本動画では、緊張した面持ちや後輩を見守る瞳など、コロコロ変わる彼らの表情も魅力的であった。彼らの素の魅力を感じられる、なにわ男子のYouTubeチャンネルの企画にこれからも期待したい。

※1：https://ray-web.jp/157852
※2：https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202202070001354.html