3つ目のポイントは「歌詞と振り付けのリンク」。岩本の振り付けは歌詞とリンクしている動きが少なくない。例えば、2ndシングル収録曲「君の彼氏になりたい。」を例に取ってみると、〈8時9時10時11時〉という歌詞を指で表していたり、腕を時計のようにクロスさせていたり……。歌詞とリンクさせる振り付けは安易にやるとダサくなりがちだが、そうならないのは岩本のセンスがあってこそだ。ちなみに、岩本は歌詞とリンクした手話を用いることも。手話を使うというアイデアは、彼のエンターテインメント性の高さを示しているとも言えそうだ。

　岩本の振り付けの魅力は枚挙にいとまがない。「Infighter」はもちろん、岩本節が詰まったパフォーマンスをぜひ見返して堪能してみてはいかがだろうか。