2021年もさまざまな番組や配信を通じ活躍してきたジャニーズメンバー。特に今年はグループの枠を超えた先輩後輩、同期の交流が多く見られたように思う。これまでの活動を振り返り、ジャニーズならではの絆やエピソードを振り返りたい。

『VS魂』メンバーで主題歌をパフォーマンス

　相葉雅紀（嵐）、風間俊介、佐藤勝利（Sexy Zone）、藤井流星（ジャニーズWEST）、岸優太（King & Prince）、浮所飛貴（美 少年／ジャニーズJr.）の6人がレギュラーを務める『VS魂』（フジテレビ系）。前身番組である『VS嵐』から受け継いだスタジオ内のゲームに加え、マッチング炙り料理対決や、時には屋外に飛び出し、ゲストと一緒にダイナミックなゲームにも挑戦している。番組のスタート時には多少緊張感を持って相葉に接していたメンバーも今ではすっかり打ち解け、時には相葉に突っ込みを入れる場面など仲の良さが伝わってくる。木村拓哉や松本潤などジャニーズメンバーがゲストの回では特別な盛り上がりが生まれ、ファンにとってはたまらない内容となっている。

　さらに、6人でコラボした番組の主題歌も完成した。相葉自らサンボマスターの山口隆に作詞作曲を依頼して完成した「New Again！ Again and Again！」は番組のイメージにピッタリの明るく弾けたナンバー。相葉が司会を務めた『2021FNS歌謡祭』（フジテレビ系）第1夜で初披露された後、番組内のエンディングでも放送された。普段は俳優業を中心に活動している風間も見事なダンスを披露するなど“さすがジャニーズ”と思わせる見せ場もあり、ファンは大いに盛り上がった。また、デビュー前の浮所が先輩たちと肩を並べパフォーマンスする姿は感慨深いものがあった。

番組を通じて生まれた新たなジャニーズの絆

　岸、森本慎太郎（SixTONES）、草間リチャード敬太（Aぇ! group／ジャニーズJr.)が、先輩であるTOKIOと大自然を相手に奮闘している『ザ！鉄腕！DASH!!』（日本テレビ系）。米作りにおいて岸と森本は荒れ地だったDASH村の土地を開墾から手がけ、269日間をかけて収穫にこぎ着けた。二人を温かく見守っていた城島茂は「岸くんと慎太郎がどう感じるかやね」とリアクションを気にしていたが、初めて収穫した新米を頬張った二人は「美味しい」「ぐわっと広がる！」と堪能していた。草間もDASH島でエビ養殖を行うため、厳しい気候の中で広大な池を黙々とさらい続け、普段華やかなステージでは見せない厳しい表情が印象に残っている。かつては全くの素人だったTOKIOも、懸命に向き合う3人の後輩の姿に当時の自分たちの姿を重ねていたのかもしれない。先輩と後輩というより師匠と弟子のような強い絆を感じた。そして、厳しい作業を進めていく中で岸と森本にも同士のような関係性が生まれている点にも注目だ。

先輩にもツッコむ独特の関係性が誕生

　更新されるたびに話題になるのが、4月から配信を開始した二宮和也（嵐）、中丸雄一（KAT-TUN）、山田涼介（Hey! Say! JUMP）、菊池風磨（Sexy Zone）によるYouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる』だ。開始から8カ月、現在登録者数は290万人、総再生回数も2億7000万回を超える大人気チャンネルに成長した。デビューからのアーティスト写真を古いものから順に並べていくアー写並べ替えクイズや、山田がイメージキャラクターを務めるB-Rサーティワンアイスクリームを食べて当てる禁断の“利き31選手権”など意表を突いた企画が次々と更新。回を重ねるごとに4人の親密度も増し、菊池や山田が二宮に容赦なくツッコミを入れる場面など、このチャンネルならではのスタイルが定着してきたと同時に“ジャニーズショップで爆買い”や“目隠しナビ大会”など、独特のゆるい雰囲気も人気の秘密だ。