『ルパンの娘』円城寺役でも話題　大貫勇輔に聞く、音楽の楽しみ方と歌への情熱

『ルパンの娘』円城寺は自分でも応援したくなってしまう役

ーー今回公開される『劇場版 ルパンの娘』で大貫さんが演じている円城寺輝役についても聞かせてください。ドラマ版の時からクセの強い役で注目を集めていました。ミュージカル経験のある大貫さんにとってはハマり役とも言えると思いますが演じてみていかがでしょうか。

大貫：監督の武内英樹さんと脚本の徳永友一さんをはじめとしたスタッフの方々が、原作にない円城寺というオリジナルキャラクターを作ってくださって、そして回を追うごとに遊び心満載のいろんな演出や脚本を用意してくださって、僕自身、こんなに自分の特長を活かせる役に出会えることは人生においてそう数多くないことだと思っています。この役に出会えたことには感謝していますし、毎話ものづくりの段階から関わらせていただけたことにも感謝していますし、とても楽しかったですね。

ーーこのドラマをきっかけに大貫さんの演技や歌に触れた方から感想を受け取ることもありましたか。

大貫：僕の友人やSNSも含め、子供が真似をする、好きだということをすごくよく聞きましたし、実家のダンススタジオでも子供たちが「モス」（サカナクションが歌うドラマ版主題歌）で踊ったり、僕の歌声で一緒に踊ったりするというのをよく耳にしたので、すごくうれしいです。素直な子供たちが良いと言ってくれているのは純粋にうれしいですね。円城寺は不思議な役だけど、ちょっと抜けているところがあって可愛らしいというか、憎めない役だと思うので、僕も自分で応援したくなってしまいます（笑）。

ーー『ルパンの娘』ならではの面白さはどんなところにありますか？

大貫：武内監督の遊びに対する勢いがすごいです。僕も作品を見てゲラゲラ笑っているんだけど、気づくとちょっと胸が締め付けられる、熱くなるような感動する場面もあって、監督、さすがだなと思うことが本当に毎度ありますね。

ーー表現手法もスタイルも幅広い大貫さんですが、今後どういった表現者になっていきたいですか。

大貫：ダンス、演技、歌、声優といろんなことをやらせていただいてきたので、今までやってきたものをいかに掘り下げ、深く突き詰めていけるかが一つの目標です。たとえばダンスを封印して歌だけ、お芝居だけ、踊りだけ、その3本がそれだけでも人の心に何かを与えられるような表現者になるのが、今の野望であり目標ですね。

ーー先ほど歌に興味があるというお話もありましたが、歌だけの表現も今後やっていきたいところなのでしょうか。

大貫：まさに今『王家の紋章』という舞台の本番中なんですけど（取材は8月）、今回は踊りを封印してかなりの曲数を歌っています。もちろん精一杯やっていますが、もっとやりたい、もっとうまくなりたいという気持ちがすごく強くあって、今は歌に対する熱が一番強い時期です。だからいつかCDを出したり、歌だけで音楽番組に出られるようになったり、そんな日が来たらいいなと。それはある意味夢かもしれないです。

■公開情報
『劇場版 ルパンの娘』
10月15日（金）全国公開
出演：深田恭子、瀬戸康史、橋本環奈、小沢真珠、栗原類、どんぐり（竹原芳子）、観月ありさ、市村正親、藤岡弘、（特別出演）、大貫勇輔、小畑乃々、岡田義徳、太田莉菜、マルシア、信太昌之、我修院達也、麿赤兒、渡部篤郎
原作：原作:横関大『ルパンの娘』シリーズ全5作（講談社文庫ほか）
監督：武内英樹
脚本：徳永友一
音楽：Face 2 fAKE
主題歌：サカナクション「ショック!」
配給：東映
(c)横関大／講談社 (c)2021「劇場版 ルパンの娘」製作委員会
公式Twitter：@lupin_no_musume
公式Instagram：@lupin_no_musume

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＜締切：10月28日（金）＞