なにわ男子・道枝駿佑

　道枝は2020年開催の第30回、第31回『TGC』に登場した。入所当時、関西ジャニーズJr.メンバーを虜にしていた愛らしいルックスはそのままに、すくすくと成長した道枝。いまや、なにわ男子イチの長身メンバーだ。

　7月25日に誕生日を迎え、19歳になった。メンバー、そしてファンにとってはまだまだ「可愛いみっちー」だが、先日放送された24時間テレビ内SPドラマ『生徒が人生をやり直せる学校』（日本テレビ系）では、なかば人生を諦めた少年・木の葉陸也を切なく演じた。辛い役どころだったが、ラストシーンで見せた木の葉の笑顔に救われた。「良い役」を任されたという見方もあるが、「道枝が木の葉に、そして物語に奥行きを与えてくれた」と評したい。

　19歳ともなれば、大人びた表情が見え隠れする年ごろだ。ステージに立てば道枝も例外なくそうなのだが、彼は不思議と「少年性」が失われない。いつまでも初々しく、どこか儚く、そして瑞々しい。今後ますます大きな存在になろうとも、そのピュアな透明感をどうか失わずにいてほしいと願う。

美 少年・佐藤龍我

　昨年、道枝とともにランウェイに登場したのが美 少年・佐藤龍我だ。佐藤は現在、ジャニーズWEST・小瀧望やSnow Man・目黒蓮とともに男性ファッション誌『FINEBOYS』（日之出出版）のレギュラーモデルをつとめている。

　その脚の長さは驚異的なもので、かつてジャニーズJr.チャンネルでも長い脚を活かした持ち込み企画が採用されているほど。遠目にも佐藤だと分かるアピールポイントであり、タックインスタイルも羨ましいほどよく似合う。

　細身のスタイルとまさに「美 少年」なルックスを持つ佐藤だが、芝居やステージでは「ダイナミック」という言葉がしっくり来る。目はもちろん、表情、そして声、すべてが実にパワフルだ。現在放送中のグループ主演ドラマ『ザ・ハイスクール ヒーローズ』（テレビ朝日系）、金髪姿が話題となった昨年放送のドラマ『真夏の少年〜19452020』（テレビ朝日系）においても活気ある芝居を見せているが、それらは決して勢い任せではなく、高い訴求力がある。

　グループ全員が主人公級の美 少年であるから、今後は仕事の幅もますます広がっていくことだろう。佐藤龍我もまた、モデル、そして役者として注目したいひとりである。

　昨今、モデルとして活躍するジャニーズが増えている。恵まれたルックスやスタイルは、もちろんあれば望ましく、アピールポイントにもなるが、なによりも表現力と内面の魅力が重要な世界だ。ランウェイでは服を理解した表現が求められ、写真は滲み出る本質を映し出す。

　「かっこいい」だけで終わらない彼らの魅力。モデル活動を通してさらに磨かれ、広がっていくことを期待したい。