俳優として歌手として、お互いに高め合う存在に

　松下と増田は同じ年であるがそれ以上に共通点が多い。ジャニーズ屈指の歌唱力といわれNEWSでボーカル面を牽引する増田に対し、松下も8月に2度目のメジャーデビューを果たす実力派シンガーである。俳優としての活躍が目覚ましい松下は、2019年に連続テレビ小説『スカーレット』（NHK総合）の十代田（川原）八郎役を好演し注目を集め、以後もドラマを中心に大活躍中だ。

　増田もNEWSの活動に加え、俳優としてめきめき頭角を現している。現在放送中の『ボイスII 110緊急指令室』（日本テレビ系）にはシーズン1から続投で参加しているほか、『レンタルなんもしない人』（テレビ東京系）での好演も記憶に新しい。また、9月6日放送開始の「よるドラ」枠『古見さんは、コミュ症です。』（NHK総合）での主演も決定し、俳優としての活躍にも大きな期待が寄せられている。二人はお互いにほっこりした癒しキャラであるイメージが強いが、どちらも歌、芝居と才能を発揮している。加えて昨今は、バラエティでもいじられキャラでありながら存在感を発揮するなど、『ぐるナイ』での出会いを通じてお互いに共感し、高め合う存在であるように思う。

　これまでジャニーズのコンビといえば、グループのメンバー同士や、グループの枠を越えた二人の交流を指すことが多かった。今回の“松増コンビ”誕生をきっかけに、二人のさらなる仲良しぶりに癒されながら、新たな“ジャニーズ＋？”コンビ登場の可能性にも期待したい。