嵐が活動を休止し、約半年が過ぎた。同時に2021年1月からメンバー個々の活動もスタート。メンバーは継続中の個人のレギュラー番組に加え、これまでの嵐としての冠番組を引き継ぎ新たにリニューアルした番組、さらには新境地を切り開くなどして休止後もファンに寄り添い続けている。本稿では嵐メンバーの上半期を振り返り、それぞれの活動から見えてくる5人の絆を考察する。

バラエティで奮闘中の相葉雅紀、MCとして成長著しい櫻井翔

　 相葉雅紀は年明けから新番組『VS魂』（フジテレビ系）がスタート。公私ともに仲の良い風間俊介をはじめ、後輩の佐藤勝利（Sexy Zone）、藤井流星（ジャニーズWEST）、岸優太（King & Prince）、浮所飛貴（美 少年）らと共演。前番組の『VS嵐』同様に、木曜の夜に家族揃って楽しめるゲームバラエティとして定着している。相葉との絡みによりこれまであまり知られていなかったそれぞれの個性も多くの視聴者に伝わり、相葉のキャラクターと相まって番組の盛り上がりに繋がっているように思う。さらには芸能界の父として尊敬する恩師・志村けんの遺志を継いだ『I LOVE みんなのどうぶつ園』（日本テレビ系）をはじめ、開始から8年を経て、長寿番組として日曜夕方の顔となった『相葉マナブ』（テレビ朝日系）など、爽やかな愛されキャラを生かし、バラエティを中心に奮闘中だ。

　キャスターとして『news zero』（日本テレビ系）に出演する他、『櫻井・有吉THE夜会』（TBS系）では、毎回旬のゲストとのトークを通じ人柄や魅力を引き出すMCとして活躍中なのが櫻井翔だ。6月の放送では二宮和也が“夜会ハウス”に登場。二宮を迎え入れる際に櫻井が「久しぶり……」と言いかけ「別にそんな久しぶりでもねぇか」と言い直すシーンからは変わらぬ距離の近さを感じ、筆者含めグッときたファンも多かったのではないだろうか。『1億3000万人のSHOWチャンネル』（日本テレビ系）では新企画に意欲的に挑戦する姿も披露している。

　6月26日放送の2時間スペシャルでは、生まれて初めてというサックスの演奏にチャレンジした。ライブではピアノ演奏も披露する櫻井だが、サックスの腕前もなかなかのもの。SNSでは「音楽センスがいい」「最初から音が鳴るのがすごい」「ラップで鍛えた肺活量の賜物？」など賞賛の声が溢れた。さらに、櫻井が総合司会を務める『THE MUSIC DAY』（日本テレビ系）の中で、生パフォーマンスすることも明かされ、放送当日はファンにとってたまらない1日になりそうだ。