6カ月連続リリースの第1弾シングルをリリースするDa-iCE、デビューシングルで一気にメインストリームのど真ん中に飛び出したJO1のニューシングル。それぞれ異なる世界観を映し出すダンストラックを収めた新作を紹介します。

　6カ月連続リリースの第1弾シングル曲「DREAMIN’ ON」は、TVアニメ『ONE　PIECE』の主題歌に起用されたロックナンバー。作詞はメンバーの花村想太。〈無限大の地図広げ〉、仲間と一緒に夢を掴もう！　という前向きな意志を重ねた歌詞は、『ONE PIECE』の本質、そして、新たなフェーズに突入したDa-iCEの決意ともつながっている。メッセージを真っ直ぐに響かせるボーカル、ハードエッジなギターサウンドを軸にしたアレンジも驚くほどにエモーショナルだ。通常盤のカップリングには、メンバー工藤大輝の作詞・作曲による「Found it」を収録。ファンク、ソウルのエッセンスを現代的なダンストラックに昇華したソングライティング／プロダクションからは、工藤のクリエイターとしての資質の高さが伝わってくる。

　オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』をきっかけに結成され、シングル『PROTOSTAR』でデビューを果たしたJO1から2ndシングル『STARGAZER』が到着。リード曲「OH-EH-OH」はパーカッシブなビートと勇壮なコーラス、超ポジティブな歌詞が一つになったダンスチューン。EDM、ハウスミュージックを結合させたトラックと未来に突き進む覚悟を反映したボーカルがひとつになり、圧倒的な高揚感を生み出している。さらにトラップ以降のヒップホップを汲んだサウンド、“それがどうした”と言わんばかりの歌がぶつかり合う「So What」、オーディション中に支持を集めた楽曲の新バージョン「KungChiKiTa（JO1 ver.）」などを収録。J-POP、K-POPのエッセンスが混ざったJO1のスタイルは、確実に進化を続けているようだ。

　1stシングル『Fight for your heart』に続く2ndシングル『Night Diver』の表題曲は、最新鋭のEDMをベースにしたサウンドのなかで、シンセベースとボーカルラインが気持ちよく絡み合うナンバー。バウンシーなビート、起伏のあるメロディを乗りこなし、歌詞のすべてを明確に伝えるシンガーとしての高いセンスに改めて驚かされる。再生回数2700万回を超えたMVにおける、精緻にして表情豊かなダンス・パフォーマンスも素晴らしい。さらに日常のなかにある小さな幸せ、大切な人に対する深い思いを綴った「YOU & I」は、三浦春馬自身が作詞・作曲を担当。日本語の響きを活かしたこの曲からは、ソングライターとしての萌芽をはっきりと感じ取ることができる。もっともっと彼の音楽に触れていたかったと、痛切に思う。