そんなエモーショナルなステージはアンコールまで続き、終盤のMCではファンとの大切なひと時を共有して、「改めて、音楽は本当に最高で、これからもずっと音楽をやっていきたいなと思うツアーでした」と締めくくったDAOKO。以前はMCが苦手だったそうだが、昨今の度重なる暗いニュースを受けて、なんとか希望を届けたいという旨を繰り返し言葉にしていた彼女の姿には、アーティストのみならず、同じ都市で生きるひとりの人間としての成長も実感させられた。

　少し気が早いが、彼女のミステリアスなオーラや、意外性に富んだステージ展開は、次回以降のライブでもますますパワーアップされるに違いない。その折にはもっと激しく、もっと優しいDAOKOに魅了されてしまうと思う。そんな想いが叶うこと強く願う一夜だった。

■セットリスト
『二〇二〇 御伽の三都市 tour』
2月10日（月）東京・LIQUIDROOM

1.御伽の街
2.脳内DISCO
3.かけてあげる
4.さみしいかみさま
5.おちゃらけたよ
6.Fog
7.7日間創造
8.ゆめうつつ
9.そつぎょう
10.Ututu
11.真夏のサイダー
12.水星
13.打上花火
14.Cinderella step

En1.帰りたい
En2.きみ

DAOKO オフィシャルサイト