上白石萌音、野田洋次郎提供曲「一縷」で映画『楽園』主題歌担当 楽曲使用した予告編も
上白石萌音が、映画『楽園』主題歌を野田洋次郎(RADWIMPS)書き下ろし楽曲「一縷」(いちる)で担当する。
10月18日公開の映画『楽園』は、主演に綾野剛、杉咲花、佐藤浩市、さらに、脇を固める俳優陣に、柄本 明、村上虹郎などが出演。今回、映画の主題歌を歌唱しているのが上白石萌音、歌唱している楽曲「一縷」(いちる)はRADWIMPS・野田洋次郎の作詞・作曲・プロデュースによる、完全書き下ろし作品であることが発表された。
上白石萌音×野田洋次郎と言えば、映画『君の名は。』(2016年)公開当時、主人公・三葉の声を演じた上白石萌音が、主題歌のひとつである「なんでもないや」をカバーし大きな話題に。約3年ぶりとなる本作で、野田が初めて上白石に楽曲を書き下ろした。
映画『楽園』は、ある地方都市で起きた少女失踪事件から始まるストーリー。物語の脚本を読んだ野田が、重厚感のあるこの映画の登場人物たちそれぞれの小さな“願い”を込め、「一縷」を制作。上白石のレコーディングが行われたのは、今年の3月で、それまでにも楽器やオーケストラのレコーディングの様子など、楽曲の制作の過程が随時野田から上白石に送られてきていたという。ピアノの切ない旋律と、野田自身が「僕が今できる最大限の挑戦」と語る、オーケストラの音色が印象的な「一縷」の世界観を、上白石が歌唱している。
また、主題歌が使用された映画『楽園』の本予告映像も公開された。主題歌のリリース情報は、後日発表予定だ。
コメント
上白石萌音
初めてこの楽曲いただいた時、部屋にこもって正座して聴いたのですが、気づいたら泣いていました。
まさに、小さい光が差したような気がしたんです。洋次郎さんが、映画を観終わった人の小さな“救い”や“光”になればという気持ちが、もう最初に私の“光”になっていて「なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう」と思ったのを覚えていますし、洋次郎さんに曲を書いていただくことが、私の夢のひとつだったので、今回それが叶ってとても幸せです。
「初めて歌うように、この曲を歌って欲しい」とアドバイスをいただいて、洋次郎さんの前で一度全部捨てて、まっさらな気持ちでレコーディングに臨みました。
映画をご覧になる方にとっても、日常に寄り添う曲という意味でも、大切にしていただける曲になったら嬉しいです。
野田洋次郎
楽曲提供のお話しをいただいて、映画の脚本を読ませてもらい、映画も観させていただきました。
悲しみの中にいたり、もがき苦しんで生きている人たちがたくさん出てくる映画で、その一人一人が必死に、一生懸命生きていている。その先に“救い”や“光”があって欲しい、その人たちがどうか幸せであって欲しいという想いが、まず一番にありました。
萌音さんには、今回初めて楽曲を書かせていただきましたが、声優もされていて、もちろん女優としての表現力もあるからこそ、自分の声を知り尽くしていて緻密さ、大胆さも、縦横無尽に表現できる。僕も学ぶことが多いレコーディングでした。
「楽園」という映画によって、萌音さんとまたこうして引き合わせてもらえたことがうれしいし、この曲が制作できたことが幸せです。僕にとっても大事な曲になると、この手応えを感じながら制作していました。聴いてくれる方々の人生と、一緒に育っていってくれたらうれしいです。
■楽曲情報
映画「楽園」主題歌
主題歌:上白石萌音「一縷」(ユニバーサルJ) ※読み方:「いちる」
作詞・作曲・プロデュース:野田洋次郎
■公開情報
映画『楽園』
10月18日(金) 全国公開
<出演>
綾野 剛 / 杉咲 花
村上虹郎 片岡礼子 黒沢あすか 石橋静河 根岸季衣 柄本明
佐藤浩市
原作:吉田修一「犯罪小説集」(角川文庫刊)
監督・脚本:瀬々敬久
© 2019「楽園」製作委員会
配給:KADOKAWA
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