ナヨンに次ぐ1996年生まれのジョンヨンは、一度JYPのオーディションに落選した経験がありながらも、2010年の公開オーディションでIVYスター賞（制服ブランドであるIVY CLUBがスポンサードした賞）を受賞してJYPの練習生になった（参考：kakaoTV）。同時にSMエンターテインメントのオーディションにも合格していたが、JYPを選んだという。ちなみに姉のコン・スンヨンも女優として活動している。

　ジョンヨンもやはり6MIXとしてデビューが決まっていたメンバーである。デビューが白紙になってしまい1年ほどパン屋でバイトをしていたが、パン屋の業務が楽しくなってしまい専門的に勉強しようかと考えていた時に『SIXTEEN』が始まったという。『SIXTEEN』でもすでに知名度が高かったこともあり、最初のミッションを除けば全てTOP3圏内の成績を収めた。TWICEの中ではジヒョとナヨンに並ぶリードボーカルを担当しており、ジヒョと同様に中低音域に強いメンバーだ。

　韓国の女子アイドルとしてはまだ珍しいショートカットであることも影響して「ガールクラッシュ」のイメージが強く、実際に女性ファンも多い。一方で性格は茶目っ気がありながら情に厚く涙もろい面もあり、練習生時代は人見知りでもあったという。また、メンバーの中で最も整理整頓好きとしても知られており、寮生活の中で掃除や清潔さの管理については時に小言が飛び出すくらい非常に厳しいそうだ。

　ボーカルラインとして楽曲をリードする3人は、ジヒョが「グループ活動においてのリーダー」だとしたら、ナヨンが「アイドル面でのリーダー」、ジョンヨンは「生活面でのリーダー」と異なる部分で、それぞれがリーダー的な役割を果たしているようだ。ガールズグループには明確なリーダーが存在しなかったり、グループ内の関係性がよりフラットなケースも多い。TWICEのように実質的なリーダーの他にそれぞれの分野で暗黙のうちにリーダー的な存在が役割を担っているというのも、特に大人数のグループにおいては重要なポイントなのかもしれない。

■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
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