『光ちゃん、これやってみない?』第1回

“堂本光一”を異なる角度から堪能できる新番組スタート 旧知のスタッフに見せた素顔とプロ魂

プロ魂と謙虚な姿勢

 楽しく家ナカグッズを試しているように見えた光一だったが、ふとした瞬間に演者からディレクターへと切り替わったタイミングがあった。

 流しそうめんを組み立てたら思いの外高さがあり、「もうちょっと違うスタジオあったんちゃうかな」と撮影のしやすさに気を配ったり、「多分、一本分撮れてるよね」と撮れ高に意識を向けたり。「これをやりきると三本分くらいいきそう」とスタッフ。「いけちゃうよね、絶対いけるって」と言葉を交わしていた。演者としての役目を果たしながら、現場を統括するディレクター的な視点も忘れない。ごく自然な流れでプロ魂を覗かせた。

 続いて印象的だったのが、些細な会話の端々に感謝が滲んでいたこと。玄関先まで荷物を受け取りに行っては「もうさ、運送会社さんには感謝しかないよね」。以前、電球を一つだけ注文した際に、「いま思えば運送会社の人にすげー迷惑かけたな」と申し訳なく思ったことなどを語り、謙虚な姿勢を覗かせた。

 舞台『Endless SHOCK』では、今年3月に単独主演通算1600回という記録を達成したばかり。また、先日発表された7月公開のミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』では、ジャニー喜多川氏が手掛ける舞台以外への出演が決定している。慣れ親しんだ環境に胡坐をかくことなく、さらなる高みを目指して新たな挑戦を続ける光一。演劇界に実績と共に名を連ねるスターでありながら、バラエティ番組では飾らない一面もみせてくれる。

 番組内容もさることながら、39歳とは思えない肌の美しさ、柔らかな笑顔、少年のように目を輝かせて驚く表情など、舞台とは違った角度から“堂本光一”を堪能できる番組は貴重だ。芸能界で堂本光一を「光ちゃん」と呼べる人がどれほどいるかはわからないが、旧知のスタッフを前にみせる、光一の素顔がしばらく楽しめそうだ。 

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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