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関ジャニ∞ 大倉忠義、『モンテ・クリスト伯』裏話を披露 高橋優も涙したシーンとは?

 関ジャニ∞の大倉忠義が出演中のドラマ『モンテ・クリスト伯−華麗なる復讐−』(フジテレビ系)が6月14日、ついに最終回を迎える。大倉が、ミュージシャンの高橋優と共にパーソナリティを務めるラジオ『オールナイトニッポンサタデースペシャル 大倉くんと高橋くん』(ニッポン放送)6月2日放送回では、大倉扮する幸男が自殺を図るまで追い込まれた7話を受けて、オープニングから約40分に渡ってたっぷりとドラマトークが繰り広げられた。

 アレクサンドル・デュマの名作『モンテ・クリスト伯』を原作にした本作は、誠実な青年・柴門暖(ディーン・フジオカ)が、無実の罪を着せられ投獄されるところから始まる。15年にも及ぶ地獄のような生活から、命がけで脱出。モンテ・クリスト・真海として生まれ変わり、自分を陥れた人々に復讐を仕掛けていくストーリーだ。

 大倉が演じているのは、売れない役者・南条幸男という役どころ。暖と仲良くしながらも、密かに暖の恋人・すみれ(山本美月)を愛し、嫉妬の念を抱いていた。“暖がいなければ”そんな心の隙間に堕ち、暖を葬るボタンを押してしまった張本人だ。親友の裏切り、という悲しみが、暖の復讐心を燃え上がらせる。暖のいない15年のうちに、すみれと結婚。愛娘を授かり、役者としても人気を博すようになった幸男。だが、真海がその順風満帆の歯車を狂わせる。大切にしていたものが目の前でバラバラと壊れていった幸男は、追い詰められ、自ら首をくくり……。

 衝撃的な展開を迎えた7話を見た高橋は、「大倉さん、俺まだね抜け出せてないんですよ、『モンテ・クリスト伯』の世界から」と切り出した。「ひどすぎるでしょ、大倉さんのやられ方。ドラマ見て泣いたの俺、何年ぶりとかだと思う。もういいじゃん、もう許してやってよって。やめようよ、大倉さんのことこういう風にすんの、みたいな」と涙を流すほど、ドラマの世界に引き込まれたと熱弁した。ラジオ『大倉くんと高橋くん』がスタートして3年。毎週顔を合わせ、飾らぬ言葉で語り合ってきた高橋にとって、大倉は親友にも近い存在だ。そんな大倉が演技とはいえ、命を絶つほど追い込まれる姿は胸が痛んだのだという。

 「近年ここまでハマったドラマはない」とまで断言した高橋に、大倉は感謝の言葉を述べながら「あれってさ、みんなももしかしたら自分もやるかもしれないってことなのよ。幸男の場合は何にもうまくいかなくて、自分の好きな人がいて、すべてうまくいってるヤツがいて、自分は寂しい思いしてたときに間違い起こしたりすると思うんです。人間って、大なり小なり」と、誰もが心の弱さに飲み込まれ、幸男になる可能性を秘めていると考察する。ドラマや映画など映像作品を見て、自分ならどうかと考えを巡らせ、人生の刺激になったり、考えが変わったりするのが好きだという大倉。「こうやって話せるのが楽しい。ドラマを見たりしてて」と、嬉しそうに話す。

 激しい拷問、近親相姦、毒殺……と、本作では最近のテレビドラマでは珍しいくらい刺激的なシーンが多い。今のご時世、是非を問う声が上がるのも想像に難くない。そうして波風が立つのを懸念して、どんどん表現が丸くなっていく風潮は、演者の大倉も感じていたところなのだろう。しかし、フィクションだからこそ、強烈な孤独や悪を描くこともできる。視聴者の想像を掻き立て、思考する力を育むことも。「フィクションなわけだから、すべてが。フィクションに文句言われてもっていうところを貫き通してる、このドラマチームっていうのに参加させていただいて、誇りを感じますね」そう語る大倉に、高橋も創り手の熱量に心を動かされると続けた。

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