Mステで話題沸騰のLEDダンスパフォーマンスチーム「SAMURIZE」とは? TEAM GENESIS・藤本博士がコメント

 EXILEや三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEなどのライブで活躍するLEDダンスパフォーマンスチーム「SAMURIZE from EXILE TRIBE」が、本日2月23日放送の『ミュージックステーション 2時間スペシャル!』(テレビ朝日系)に登場し、楽曲「SAMURIZE track 01 ~3 J.S.B. Mix~」に合わせて圧巻の“光のパフォーマンス”を披露した。同番組にオリジナル楽曲をリリースしていないパフォーマンス集団が登場するのは、極めて異例のことだ。

 SAMURIZEについて、同番組に出演していたE-girlsの鷲尾伶菜は、「いつもライブに出てくださっていて、ダンスも凄いんですけれど、光のパフォーマンスも凄い」と紹介。司会のタモリは、まるでメッセージを伝えるかのように発光する彼らを見て、不思議そうな表情を浮かべていた。また、パフォーマンスではアクロバットに合わせて全身に仕込まれたLEDが光る演出もあり、共演者らを驚かせていた。

 音楽とダンスに同期して、複雑にプログラミングされたLEDが発光するシステムを構築しているのは、神戸大学大学院で博士号を取得し、ウェアラブルコンピューティングによる新しい表現の可能性を研究している、通称・LED博士の藤本実氏。EXILEの所属事務所・LDHのライブツアーの企画・演出をする「TEAM GENESIS」の一員だ。SAMURIZEのLEDシステムは、海外を見ても例を見ないほど完成度の高いもので、世界最大級のEDMフェス『URTLA MUSIC FESTIVAL MIAMI 2015』でも披露されているほか、NHKのキャラクター・どーもくんと共にシンガポールで行われたイベント『ZoukOut』に出演したり、『Bリーグ開幕戦』のオープニングアクトを務めたり、『TOKYO ART CITY by NAKED』にて狂言師の野村万蔵氏と共演を果たすなど、LDHのライブ以外にも活躍の場を広げている。

 今回、『ミュージックステーション』で披露されたパフォーマンスについて、藤本実氏にコメントしてもらった。

「SAMURIZEのシステムは、2013年にEXILE HIROさんがお声がけしてくださったのをきっかけに開発したものです。私がかつて手がけたWRECKING CREW ORCHESTRAの光るコスチュームとは仕組みが全く異なり、ハードウェア、ソフトウェア、演出のすべてを一貫して作り上げています。身体の動きなどを検知する加速度センサーなどの小型化によって実現可能になったウェアラブルデバイスで、テクノロジーの発展とともに現在も進化を続けています。

 開発当初は、スマホほどの大きさのデバイスを6つ使って全身800個のLEDを制御していたのが、今ではチューイングガムほどの大きさのデバイス1つで2000個ものLEDを制御できるようになりました。今回、『ミュージックステーション』には最新のSAMURIZEも登場していて、センターでダンスをしていたメンバーにはパネル状になった5300個のLEDが付いています。それによって、映像と一緒にダンスをしているようなパフォーマンスも可能になりました。

 一見すると、全員が同じように光っていると見えるところでも、実は一体ごとに異なる光の表現をしているのが特徴で、同じ振り付けのダンスにまた別の解釈を加えることができるのが、SAMURIZEの面白いところです。見るほどに新たな発見があるはずなので、何度も繰り返してご覧ください。また、生で見たときに最大限に効果を発揮するように設計しているので、今回の放送でSAMURIZEに興味を持った方は、ぜひライブ会場にも足を運んでみてください」

【SAMURIZE】SAMURIZE from EXILE TRIBE / ME AGAINST THE MUSIC (EXILE TRIBE LIVE)

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藤本実氏のロングインタビューは「リアルサウンド テック編集部」で近日公開予定

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