『FlowBack LIVE TOUR 2018「I AM」』
歌、ダンス、MC、衣装、コント……FlowBackが初単独ツアーで一度に見せた“味わい”
ところで、FlowBackのテーマは常々「挑戦」だという。それにちなんで、JUDAIがギターを始めたそうで、この日もギターを持ち込み、彼のギターと4人のアカペラから「ByeBye」と「雪色」へ。しっとりとした雰囲気に包まれたところで、REIJIが「もっと声出してくれますか?」と叫び、ラストスパートが始まった。ダンサーも加わり、「Let's Get Together」では全員がタオルを回して盛り上がり、ラストは「WE ARE!」で会場にいる全員が人差し指を高く掲げ、一つになる。最後は「ありがとうございました、FlowBackでした!」と、5人はステージを後にした。
アンコールでは、3月21日にニューシングル『ALWAYS』が発売されること、同作の発売記念イベントの開催が発表された。そして、映像の中には「FBF、ありがとう」というファンへのメッセージが。最後は感謝を伝えるかのように、懐かしの「パズル」を歌ってライブに幕を下ろした。
FlowBackのライブの良いところは、歌、ダンス、MC、衣装、コント(?)……と全てを一度に味わえることだろう。しかも、一人ひとり明確に個性がある。MASAHARUは抜群の歌唱力と存在感、TATSUKIはリーダーらしい落ち着き、MARKはMCのかわいらしさとアツい歌声のギャップ。REIJIは歌・ダンス・笑い、全てに対して全力なことに好感が持てるし、JUDAIは自由自在なパフォーマンスが秀でている。これは、彼らがセルフプロデュースしているからこそ、持っているもの全てを表現することができているのではないだろうか。テレビに舞台にライブに、活躍の幅を広げているFlowBack。2018年はさらに彼らの名前を様々な場面で聞くことになるかもしれない。
(文=高橋梓/撮影=Masanori Fujikawa)