Amazon Echoシリーズで音楽ライフが変わる? 新サービス Music Unlimitedとの相性を読む
11月8日、Amazon.co.jpが音声サービスAlexaを搭載したAIスピーカー・Amazon Echo、Echo Plus、Echo Dotの国内発売を発表した。同シリーズはすでにアメリカ、イギリス、ドイツで展開。日本ではまず、招待制での販売となり、Echo、Echo Dotはプライム会員向けの割引価格で販売される。本稿では、製品の記者発表会を踏まえたEchoシリーズの特徴についてふれていきたい。
今回の日本でのAlexa導入では、日本語を理解して発話するのみならず、相撲やアニメなど日本ならではの文化、知識も一年以上かけて一から教えたという。実際デモンストレーションでは、「相撲の結果」を聞くと“寄切り”など難しい日本語も難なく答えたり、「ピカチュウを呼んで」と頼むとピカチュウの声を再生したり、さらには早口言葉や親父ギャグ、歌も披露してくれた。この辺りのユーモアはAlexaならではのものと言えるだろう。クラウドベースのサービスであるAlexaは、話しかければ話しかけるほど日本語をどんどん学んでいくということで、今後もさらなる進化を遂げていくようだ。
もちろん他のAIスピーカー同様、天気やニュースを教えてくれたり、対応製品であれば電気を消したりもできる。さらに設定さえすれば、「おはよう」と言うだけで電気を点ける、天気を読み上げる、ニュースを読み上げる、という一連の流れを自動で行なうことも可能だ。他にも買い物リストを作成する、予定を管理する、タクシーを呼ぶなど、Alexaは265ものサービスと連携したスキルを有している。さらに、ボーカロイド・初音ミクの音声を利用することもできるという。
同時に定額制音楽聴き放題サービス・Amazon Music Unlimitedも発表に。プライム会員向けのサービス・Prime Musicが100万曲を取り扱っているのに対し、Music Unlimitedは4000万曲。Music UnlimitedはスマートフォンやPCのみならず、Amazon Echoシリーズと連携して楽しむことができ、Echoプランでは月会費380円という低価格帯で利用可能だ。実際、洋邦問わずラインナップは充実しており、使えば使うほどユーザーの嗜好を学んでいくとのことで、Amazonがこれまで磨き上げてきたレコメンデーション機能にも期待できそうだった。