ACIDMAN × SUPER BEAVER、新潟で“熱演”見せる 後日スペースシャワーTVでオンエアも
続くACIDMANは、恒例のSEとそれにあわせた観客の手拍子が鳴り響くなかステージに現れた。1曲目は「world symphony」。今年結成20周年を迎えたACIDMAN。大木、佐藤雅俊(Ba)、浦山一悟(Dr)によるアンサンブルは盤石で、3人の熟練のコンビネーションを感じさせるものだった。続いては「FREE STAR」。耳馴染みのあるイントロのギターフレーズを大木が爪弾くと、観客からは大きな歓声があがった。SUPER BEAVERの熱演に応えるように、アップテンポな人気曲でライブをスタートさせたが、続く楽曲はボサノバ風なリズムが新鮮な「レガートの森」。さらに「リピート」と続け、じっくりと歌とアンサンブルを聴かせた。
MCで大木はSUPER BEAVERのことを「真っ直ぐでシンプルなバンド」と評した。また、その日が七夕であったことにちなみ、「いきなりヘビーな話ですみません(笑)」と言いながら、ACIDMANの楽曲のテーマでもある”宇宙”について、そして命や出会いの尊さについて語った。そこからは「銀河の街」「最後の星」「世界が終わる夜」とACIDMANの真骨頂とも言える、雄大なバラード曲が続いた。宇宙と生命の成り立ちを見つめ、それをバンドの哲学と結びつけてきたACIDMAN。その思いを受け止めるべく、観客も体を揺らしながらも、真剣な眼差しをステージに注ぐ。そして本編ラストを締めくくったのは、ロックチューン「ある証明」だ。佐藤は強靭なベースラインで低音を支え、浦山もシャープなシンバルの音を響かせる。さらに、曲の終盤には大木のギターのストラップが外れるというアクシデントもあり、大木はギターをスタッフに預け、ハンドマイクで歌唱するというレアな一幕もあった。
そしてアンコールを求める拍手に誘われ再びステージに現れたACIDMANは、2002年のデビューアルバム『創』収録曲「Your Song」を披露。パンキッシュなビートを軸に、佐藤&浦山のコーラスも加わり、フレッシュな疾走感で最後まで駆け抜け、この日のライブは幕を下ろした。
この日ステージを共にしたACIDMANとSUPER BEAVER。キャリアも編成も異なるが、互いにそれぞれのスタイルを築き、自分たちの“言葉”を持っているという点においては共通していただろう。なお、この日の模様は、8月18日22時よりスペースシャワーTVにてオンエア(後日リピート放送あり)。二組のよる熱演を、ぜひ目撃してほしい。
(取材・文=リアルサウンド編集部/撮影=AZUSA TAKADA)
■セットリスト
『uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.11 supported by SPACE SHOWER TV』
2017年7月7日(金)新潟LOTS
<SUPER BEAVER>
M1. 27
M2.東京流星群
M3.美しい日
M4.→
M5. 361°
M6.証明
M7.人として
M8.青い春
M9.秘密
<ACIDMAN>
M1. world symphony
M2. FREE STAR
M3.レガートの森
M4.リピート
M5.銀河の街
M6.最後の星
M7.世界が終わる夜
M8.ある証明
EN1. Your Song
■オンエア情報
スペースシャワーTV 『uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.11 ACIDMAN×SUPER BEAVER』
初回放送: 8月18日(金)22:00~23:00
リピート放送:8月26日(土)23:00~、9月予定
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