14thシングル『Elemental World』リリースインタビュー

ChouChoが語る「シンガーとしての矜持」、そしてデビュー6年目の“大胆な挑戦”

 

「曲ごとに違う自分になれるのが面白い」

――ここからはChouChoさんの音楽歴について伺っていければ、と思っています。幼少の頃から音楽に親しまれていたそうですね。

ChouCho:物心ついた時には、父がギターの弾き語りを聞かせてくれて。私もそれに合わせて歌ったりしていたので、“歌う”ということをすごく自然かつ身近に感じていて、いつかは私も歌手になりたい、と小さいながらに思い、4歳の頃から音楽教室に通い、14歳までエレクトーンを習っていました。高校生になって音楽熱は冷めるどころか加速して、バンドにも興味が湧くようになりました。

――その理由とは?

ChouCho:どうしても文化祭のステージに立ちたいと思っていたからです。なぜか私の脳内には文化祭=バンドという公式がありまして!「文化祭の舞台に立つためには、バンドを組まないといけない!」という謎の理論で動いていました。

――どうしてもステージに立ちたいからバンド活動を始めるって、いいですね。

ChouCho:人前で歌いたいという気持ちが強まってきたんだと思います。となると、学生の自分にとって一番身近な大きなステージは文化祭だったんです。文化祭に向けて情熱を燃やしていた高校生活でした。その熱は大学になっても引かず、大学でも軽音楽部に入りました。ただ、その部活内の空気が肌身に合わず……(苦笑)。これは違うなと思い、1年で退部して外でバンドを組んでライブ活動を行ってました。そんなある日に、作曲を担当していたギターが辞めてしまって。「どうしよう?」と迷った結果、遊びでアニソンのカバーをしようとなり、それに見事ハマってしまって。そこから「ロータス☆ロータス」というバンドとして、アニソンカバーライブを中心に活動するようになりました。

――2008年にニコニコ動画に「『ブラック☆ロックシューター』を歌ってみた」を投稿されます。それはどういった経緯で?

ChouCho:アニソンカバーライブで一緒になったボーカルさんが、ニコニコ動画というサイトに自分の歌をアップしていると聞いたんです。そこで初めてニコ動という存在を知り、家に帰って調べたら、ものすごい衝撃を受けて。だって、動画への感想がダイレクトにコメントという形で画面に流れるんですよ。私、バンド活動をしている時は、お客さんも少なく、観に来てくれた友人ぐらいからしか感想を聞けなくて、歌に対しての意見がもらえる場がなかったんです。観に来てくれた以外の人が私の歌を聴いたら、どういう風に聞こえるんだろう? と気になっていたところ、もしかしたらニコ動に歌をアップしたら客観的な意見がもらえるんじゃないかな? と思い、投稿を始めたんです。歌を聴いてほしい、というよりは、純粋に感想を欲しての投稿でした。

――投稿を重ねていくうちに、100万再生を記録するなど、とてつもない支持を得ます。

ChouCho:コメントの多くがものすごく温かくて。ニコ動に歌をアップしたことで、私の歌には価値があるんだ、ということにやっと気づけたんです。ロータス☆ロータスの頃も、歌うことは楽しかったんですけど、お客さんも満足に集まらず。日ごとに自信を失っていくばかりで、その頃になると歌手の夢はもう無理なのかな? と諦めの思いが強くなってきていたんです。そのタイミングでニコ動に出会えたのは奇跡的。ニコ動での励ましの言葉たちがあったからこそ、自信を取り戻して、もう一度夢への道を本格的に歩めるようになりました。ニコ動をキッカケに2011年に<Lantis>からメジャーデビューを果たしてからも、ステキな楽曲に巡り合え、私の歌が好きだと言ってくださる方にたくさん出会えました。人前で歌い始めてからの9年間……そんなに経ちましたか、、、でもアッという間。日を追うごとに自分の歌が好きになっていく、そんな今を送っています。

 

――初期から通底する“透き通った声”は変わらずに、表現力や凄味が増してきている気がします。自分の歌声に対する矜持みたいなものはなんでしょう?

ChouCho:楽曲の良さを最大限引き出し、楽曲の世界に寄り添う歌を届け続けたい。それが歌手・ChouChoのスタンスだと考えています。楽曲というのは歌と曲の世界観双方があって成り立つもの、そこで私がエゴを出しすぎるのは変だなと思っていて。歌手としての自分の個性を強く打ち出す、というよりは、この曲は本当に良い曲だなと思ってもらうための、主題歌となったアニメ作品の良さを引き立たせるための、そういう歌が歌いたいんです。デビューしたばかりの頃の私は無色透明で、今の自分の歌声や表現力は、色んな楽曲たちに出会えたことからこそ広がっている。様々なタイプの曲に寄り添うことで私は変化し続けているし、曲ごとに違う自分になれる。その表現の振れ幅が歌い手としては面白いんですよね。

――音源の「作品世界に寄り添った」歌声から一気に変化するのが、ChouChoさんのライブにおける醍醐味の一つだと思います。

ChouCho:CDは、録音という形をとったある時間の一部を切り取られたものなので、私が表現したいことの全てが残念だけど伝えきれていないと思うんです。それがライブではCDに収まりきらない感情の全てが見せられる。それにCDだと一方的に送る側になってしまうので、どこか距離を感じてしまう部分があっても、ライブではお互いの熱を共有しあえる。その熱を感じて私ももっと出し切ろう! と思いますし、ファンの方もしっかり応えてくれる。こんな歌手として楽しい空間ないですよ。だからライブは大好きですね。

――3月20にはイベント『深窓音楽演奏会 其ノ参』、4月にはアコースティックライブ『naked garden』が控えています。

ChouCho:どちらも素敵なライブになると思いますので、ぜひ来ていただき、聴いてもらいたい。中でもアコースティックライブではギターを披露しようと思ってまして……今必死に練習しております(笑)。

(取材・文=田口俊輔/写真=三橋優美子)

■リリース情報
『Elemental World』
発売:2月15日(水)
価格:¥1,200(税別)

<収録内容>
1.Elemental World
作詞:ChouCho 作編曲:AstroNoteS
2.櫛風沐雨
作詞:ChouCho 作編曲:藤戸じゅにあ
3.Elemental World(off vocal)
4.櫛風沐雨(off vocal)

■ライブ情報
Lantis presents 『深窓音楽演奏会 其ノ参』
日程: 2017年3月20日(月) 開場17:00/開演18:00
会場:東京・新宿BLAZE
出演者:ChouCho / fhána / GARNiDELiA
チケット:前売 ¥5,400 (オールスタンディング)
<ランティスホームページ先行>
受付期間:1月14日(土) 12:00~1月29日(日)23:59
受付URL:http://eplus.jp/shinsou-lantis/(PC/携帯)

アコースティックライブ『naked garden』
日時:2017年4月16日(日) OPEN 11:45 / START 12:30
場所:東京・SHIBUYA 7th FLOOR(渋谷区円山町2-3 O-WESTビル7F)
チケット:前売¥4,500(税込) ※座席あり(自由席) ※3歳以上有料 ※お一人様2枚まで
<14th sg「Elemental World」封入先行>
受付期間:2月15日(水)0:00~2月21日(火)23:59まで
一般発売:3月21日(火)10:00~

■関連リンク
ChouCho公式HP

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