青柳翔の歌声にはなぜ説得力があるのか 活動遍歴から“歌手”としての実力を読む
「表現者」という意味では、2曲目に収録されている「tomorrow」は、自身の上京エピソードを織り交ぜた内容になっていて、一つのドラマをまさに「表現」するような1曲に仕上がっている。さらに、3曲目は、「Maria」のアコースティック・バージョン。青柳自身も「僕にとって大きな曲」と話すこの曲が、ピアノとストリングスの響きで、新たな色を届けてくれる。
「この曲がアコースティック・バージョンまで生まれるとは思っていなかったので、感激しています。『HiGH&LOW』を好きで観てくださってる方にも喜んでもらえる曲だと思います」
歌手を目指し挫折を経験しながらも、俳優という世界に真摯に向かい合い、そして再び、歌で思いを届ける。そこに通底する「表現する」という思いは、これからも貫かれそうだ。
「俳優と歌手、どちらかを疎かにしてもダメだと思うので、どっちも本気で100%で頑張ります。いい歌を歌いたい、いい芝居をしたい、純粋に心からそう思い続けながら、活動していきたいです」
もちろん歌と芝居、ともに「表現者」としての立ち位置は決して簡単ではないが、青柳翔が持つ気持ち良いほどのまっすぐな思いは、観る者、聴く者に届き、さらに次への期待を膨らませてくれるはずだ。それは音楽でも、映画やドラマでも。
(文=田部井徹)
■リリース情報
1stシングル『泣いたロザリオ』
2016年10月26日(水)発売
【初回(CD+DVD)】1,500円(税込)
<CD収録曲>
1.泣いたロザリオ
2.tomorrow
<DVD収録内容>
「泣いたロザリオ」MV
【通常(CD)】1,200円(税込)
<CD収録曲>
1.泣いたロザリオ
2.tomorrow
3.Maria-Acoustic ver.-
4.泣いたロザリオ(Instrumental)
【期間生産限定盤(CD)】 500円(税込)
<CD収録曲>
1.泣いたロザリオ
■配信情報
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