TOKIOはいかにして真のエンターテイナーとなったか? 農業・建設・音楽で見せる“職人”の姿

 番組では、ほかにも城島が島の秋の味覚を探しに森の中へ入り推定8年ものの、巨大なキノコ(サルノコシカケ)を発見する。素人は何に使うのか検討もつかないが「最高のお茶が作れるぞ」とニヤリ。タラの芽の木の皮を1週間干して煮出したタラノキ茶と足して、疲労回復&免疫力UPができる特製のお茶を作ってみせた。また、島の廃材と海の漂着物を器用に組み合わせて高下駄を作り、江戸時代に流行した下駄釣りに挑戦する姿もオンエアされた。

 TOKIOのすごいところは、どんな作業も楽しんいるということ。新しい知識を積極的に体験し、知恵にする。農業でも建設でも、そしてもちろん音楽でも、何に取り組んでも観客を魅了する真のエンターテイナーなのだ。生きる姿そのものが、まさにロックである。 なんとなく毎日を生きる現代人にとって、季節を肌で感じ、ひたむきに生活と向き合う姿がまぶしくもある。もし、今誰かに「無人島に何か一つ持っていけるとしたら?」と尋ねられたら、迷いなく「TOKIO」と言ってしまいそうだ。

(文=佐藤結衣)

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