Leola、『ラヴソング』出演インタビュー
Leola、『ラヴソング』出演で見つけた新たな挑戦「その瞬間の自分を生かしていきたい」
クライマックスに向け大きくストーリーが動き出した、フジテレビ系月9ドラマ『ラヴソング』。これからの佐野さくら(藤原さくら)と神代広平(福山雅治)の関係性においてキーパーソンとなるのが、第9話より登場したLeola演じるシンガー・シェリル。ハワイ語で“太陽の歌声”の意味を持つLeolaは、4月27日にシングル『Rainbow』でデビューしたばかりのシンガー・ソングライター。サーフ・ミュージックなど、オーガニックで明るく力強い音楽を愛し歌う彼女だが、表情豊かに屈託のない笑顔で話をしている姿を見ると、歌にある明るさはまさにLeolaそのものを表現したものとわかる。今回の役どころシェリルは、そんなLeola自身とは真逆のキャラクターということで、役作りやドラマの現場についての話をうかがった。実際にドラマ内で歌われる「Rainbow」にも、注目してみてほしい。(吉羽さおり)
「いろんなことが動いていく予感がした」
ーードラマ出演の話がきたときには、どう思いましたか。
Leola:実は、デビューの日にその知らせをいただいたんです。自分のアーティストとしてのスタートを切る大事な日でもあったので、こうやっていろんなことが動いていくのかなっていう予感になったり。何か縁があったんだなって思いました。でも正直、アーティストとしてやっていきたいのがいちばんで、自分の目標や夢のなかにお芝居が入っていたわけではなかったんです。歌に活きたらいいなと思って、演技レッスンを受けたこともあったんですけど、主軸には歌いたいという気持ちがあって動いていたものだから。実際に、ドラマの現場にーーしかも現在放送中のお話に参加するのは、本当に大きなことだなと思ったので、きちんと向き合わなければいけないなと思いました。
ーーLeolaさんはデビューしたばかりですが、演じるシェリルは数々のヒットを飛ばす売れっ子シンガー、なんですよね。
Leola:そうなんです(笑)。最初にその話を聞いたときは、「え、わたしがですか?」って。デビューしたばかりで、売れっ子の役ができるんだろうか、やっていいのかなとも思いました。でもいただいたからには、役として、自分とはまた違うところに心を置いてやらなきゃなって。
ーー最初に、シェリルという役はどういう人物だと聞いていたんですか。
Leola:音楽界のトップを走る、いわゆる旬のアーティストで。最初にこういうふうに演じてくださいと言われたのが、「どこかで見たことがあるかもしれない、大御所の人やすごく売れている人」、「忙しい人で、とても感じが悪い人をやってください」と言われたんです(笑)。(シェリルに扮した写真をインタビュー現場で見て)うわ、これ初めて見た!
ーーこの写真だけで、相当なパンチ力がありますね(笑)。
Leola:この写真は、衣装合わせやイメージを作っていく日だったんですけど。衣装も、ハードな印象のジャージやサンダルが並んでいて。できればサングラスをしてフードをかぶってほしいということだったんです。結局、フードはかぶっていないんですけど。それで、仕事の合間だからメイクはしているので、赤リップもつけますと。もうその時点で、普段の自分とは真逆で。その時に覚悟しました。まったく別の人にならなきゃいけないなと。自分の普段の感じを、まず消すというところからだなと。
ーー自分とは正反対の人物を作り出すうえで、参考にしたものはありましたか。
Leola:たとえば、わたしもよく聴いていたような歌姫と呼ばれる活躍されていた方たち、クールでかっこいい立ち振る舞いをしている方たちが、実際に裏ですっごくイヤな人だったら、こんなふうに見えるだろうなというのをイメージして作り上げていったんです。最初はほとんど笑わないイメージでやっていたんですけど、演出家の先生とお話したり、実際にやっていくなかで、少し笑顔を見せてくれてもいいよって言ってくださって。でもせっかくやるなら、振り切っちゃおうと思いました。中途半端にいい人っぽいところを残したくないと思ったので、見た目や目つき、言葉の発し方や声のトーンも気を付けました。パッと見て、「うわぁ、この人すっごいむかつく!」って言われたら、褒められたってことだなと思いました。実際は、怖いですけどね。
ーー怖いですよね。デビュー直後で世の中の人はこれからLeolaさんを知っていく段階で、「この人、すっごいむかつく」というシェリルという役柄のイメージもついてしまいそうで。
Leola:今はまだドラマの放送前なので、どういう反応がくるのかドキドキしているんですけど。もしイヤだなと思われたとしても、この作品でLeolaという名前を覚えてもらえるきっかけになるならいいなと思ったし。これから、このシェリルという役柄を超えられる作品を出していけたら、そこは拭えるんじゃないかなと思っているので。今後の作品を、しっかり作っていきたいなと思います。