KKBOXならではのチャット機能も、ライブ中継との相性の良さを感じさせたと、同氏は続ける。

「映像の脇でチャットが流れているのも、このサービスの面白いところです。良い曲がかかると、アジア各国のいろんな言葉でチャットが盛り上がっていて、読むことができなくてもその勢いで一体感が得られたのは、新しい体験でした。本当に6カ国で繋がっているという実感が湧くサービスで、こうした楽しみもまた、KKBOXの強みといえます」

　一方で今回の配信に関しては「もっと多くの人に観てもらいたかった」とも述べている。

「これほどクオリティの高いライブ中継であれば、さらなる視聴者数の拡大も期待できたのではないかと思います。無料会員でも視聴できたものの、KKBOXに登録してログインする必要があったので、その手続きを面倒に思ったユーザーもいたのかもしれません。今回はアーティストとの契約上、そうした手続きが必要だったようですが、基本的にはオープンに展開しているようですし、様々な可能性のあるサービスだと思うので、さらに多くの音楽ファンに浸透することを期待したいですね」

　“ストリーミング元年”とも形容される今年、KKBOXによる海外アーティストのライブ生中継は、他サービスとの差別化をはかるうえでの大きな武器となりそうだ。こうしたサービスが一般化し、音楽ファンがもっと気軽にライブ体験を共有できるようになる日は近いのかもしれない。

（文＝松田広宣）

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KKBOXとは……世界で1000万人が利用するアジア最大の音楽聴き放題サービス。スマホ・PC・テレビなどあらゆる機器にマルチデバイスで対応し、曲に合わせて動く歌詞、キャッシュ対応によるオフライン再生など音楽プレイヤーとしての必要機能だけでなく、離れたところにいる友達や有名人と一緒に音楽を聴きながらチャットができる「Listen with（一緒に聴く）」というユニークなソーシャル機能を備えている。新規登録で14日間無料・auかんたん決済なら1ヶ月無料で利用を始めることが可能。

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