『SUPER JUNIOR-K.R.Y. JAPAN TOUR 2015 ~phonograph~』を観覧

「イェソン、おかえり!」リーダーが兵役から復帰したSUPER JUNIOR-K.R.Y.アリーナツアー初日レポ

 

 

 SUPER JUNIORで鍛えられた表現力はもちろん、美しいハーモニーと圧倒的な歌唱力、螺旋状に煌めく幻想的な照明にもう観客はうっとり夢見心地。曲が終わると、昔よりもだいぶ涙もろくなったイェソンにメンバーも心配顔だったが、そのすぐ後に「オッゲンキデスカァァァァ~~~?」と兄さん(イェソン)お約束の絶叫グリーティングを披露して、エルフを喜ばせた。

 ソロ・ステージでは「韓国語ですが、皆さんにプレゼントを準備してきました」とイェソンが自作曲の「どんな言葉でも」を歌い上げ、会場を沸かせる。その後もリョウクがMISIAの「逢いたくていま」、キュヒョンが清水翔太の「桜」に続いて、自身のソロ・デビュー曲「光化門で」を情感たっぷりに歌い、ファンを魅了した。

 しかし、皆がバラードの余韻に浸る中、突然、きゃりーぱみゅぱみゅに扮したリョウクがステージをジャックし、会場が一斉にどよめく。大きなリボンが可愛らしいリョウク版きゃりーとダンサー達が繰り広げる「つけまつける」の完コピ・ダンス、意外にもよく似合うリョウクの金髪ツインテール&ミニスカ衣装にエルフ一同も戸惑いを隠せない様子。このパフォーマンスには、さすがの兄さんも「何ヶ月も頑張って作った自分の曲よりも、きゃりーぱみゅぱみゅのほうが盛り上がりましたね」と意気消沈気味。完全にリョウクに場を持っていかれたメンバー2人であった。

 

 

 中盤のMCでは「今日のコンセプトは眠いコンサートです。KRYの曲は全部バラードだから」との冗談も飛び出し、得意のトークで観客を笑わせるキュヒョン。さらには兄さんのお決まりのセリフ「帰ったら電話して!」が時代の流れに合わせて「帰ったらLINEして!」に変化し、エルフも大爆笑。それからも3人は秦基博の「ひまわりの約束」、清水翔太feat.仲宗根泉(HY)の「366日」のアコースティック・バージョンをカバーするなど、盛り沢山のステージでファンを楽しませた。

 鳴り止まない声援に応えたアンコールでは、8月5日に日本で発売予定のニューシングル「JOIN HANDS」をお披露目。イェソンは「今日はステージに立つことができて本当に幸せです。未熟な僕たちに会いにきてくれてありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。

 そして「8月の僕の誕生日あたりにはまたSUPER JUNIORとして日本に来たいです。その時には僕が踊っている姿も見られるかも。来てくださった皆さんともっと仲良くなれるように、日本語の勉強も頑張ります!」と早くも再訪を示唆。

 

 

 そんなイェソンの言葉を信じつつも、8月までひたすら韓国語の予習をして、再会の時を迎えたいと思う筆者であった。

(文=落合真理/写真提供=エイベックス)

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